去年1年間で出ていった人よりも入ってきた人の数が多かった町と村のランキングです。
3位は熊本県の菊陽町、そして2位は茨城県の阿見町となっていますが、1位は日本有数の避暑地、長野県の軽井沢町です。
超過数は567人で前の年の44位から去年は一気にトップとなりました。軽井沢で何が起きているのか取材しました。
株式会社シティリンクス
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首都圏一都三県の緊急事態宣言が解除された最初の週末。
商店街に久しぶりに賑わいが戻っていました。
今日はちょっともうけさせてもらっている。
弁当代が出た。
しかし、通りを歩くと空き店舗があちらこちらに。軽井沢もコロナ禍の影響を受けていました。
通りの一画でショッピングモール「チャーチストリート軽井沢」を運営する大城洪一さん。
軽井沢も相当コロナの影響を受けている。
入居する19店舗のうち5店が閉店しています。
大城さんは軽井沢にお客様を呼び戻すためショッピングモールの2階をあるものに改装しました。
「ホテル軽井沢クロス」という形で今年4月に開業した。
飲食店だった2階を24部屋のホテルに改装したのです。
こちらのツインルームは1人あたりおよそ8,000円から泊まれます。
このホテルがターゲットにしているのがワーケーションのお客様です。
ワーケーションという軸を使って軽井沢に来てもらう。
活性化を目指している。
そのワーケーションの取り組みに力を入れているのが軽井沢プリンスホテル。
施設を64億円かけて改装し、4月下旬にリニューアルオープンしたのです。
今回、ワーケーション向けの70室を増設。
温泉棟も新たにつくりました。
自慢は季節の移ろいを感じる大きな露天風呂。
ホテルの敷地内にあるコテージではグループでワーケーションができるプランを用意しました。3人で泊まれば1人1泊1万1,000円。
平日の仕事を終えたら週末はゴルフをしたり、アウトレットモールで買い物も楽しめます。
来月まではすでに部屋の7割まで予約が入っています。
今後は閑散期にワーケーションのお客様を取り込んで稼働率をさらに上げる計画です。
プリンスホテルの徳永清久常務執行役員、
軽井沢で求められているものと言ったときに今までスキー・ゴルフ・テニスを提案してきたが、ワーケーションが生まれて、皆さんにもっと来ていただけるのではないか。
軽井沢の街を走ると、あちこちに建設中の住宅やマンションが目に付きます。
テレワークの普及から軽井沢と東京の2拠点で生活する人などが増えているといいます。
その影響でいま別荘が売れに売れているというのです。
軽井沢駅から車で5分、築15年のこの別荘。
4LDKで延床面積は243平方メートル。
浴室は全面総ヒノキ造りです。
900平方メートル近くの土地が付いて価格は2億2,000万円。
1億円を超える別荘が次々に売れていくといいます。
タカラクリエイトの不動産開発事業部、海瀬賢一課長、
去年の取引金額はコロナ前の約1.6倍。
ちょっとしたバブルに近いものがある。
別荘人気が沸騰中の軽井沢で手頃な価格のものがるというので訪ねると…
現れたのは新築の平屋の建物。蓄電池に屋根には太陽光パネル、およそ1,000平方メートルの土地付きで価格は5,980万円。
リブネックスハウスの八島睦社長、
分譲で2~3億円がたくさんあるエリアなので、かなり手が届きやすい価格になっている。
建物の間取りはシンプルなワンルームで延床面積は42平方メートル。
部屋を有効に使うための工夫も。
当社オリジナルの収納ベッド。
実はこの別荘、クリエイティブディレクターの佐藤可士和さんが監修しました。
品質も良くて価格も手頃というのを住宅で実現できないか。
ユニクロの別荘版というか住宅版。
さらに別荘を購入しやすくするある仕組みが…
5年後に軽井沢ではなく「もう1回東京に戻りたい」となっても買い取りを当社がさせていただく。
購入から5年後であれば建物の51%分と購入時の土地代を合わせておよそ4,800万円で買い取ってくれます。
ワーケーションや手頃な価格の別荘など日本を代表する避暑地、軽井沢がいま変わりつつあります。