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[WBS]中国総領事 単独インタビュー!"ゼロコロナ"緩和で中国人客の回復は?

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中国ではいわゆるゼロコロナ政策の緩和が続いていますが、日本ではさらなる緩和に備える動きがすでに出始めています。こうした中、日本に駐在する中国の総領事の一人がゼロコロナ政策の行方についてテレビ東京の単独インタビューに応じました。

中国総領事 単独インタビュー
"ゼロコロナ"緩和「接種率90%」も目安

中国は12月14日に無症状の感染者数を公表することを取りやめました。すでに感染者の行動履歴もやめるなどゼロコロナ政策の見直しが進んでいます。

12月4日、テレビ東京の単独インタビューに応じたのが中部地方6県を受け持つ駐名古屋総領事館の楊嫻総領事です。

楊氏は緩和を後押しする条件となりうる指標の一つとしてワクチンの接種率を挙げました。

中国 駐名古屋総領事館
楊嫻総領事

来年1月までに高齢者へのワクチンをもう1回打てば90%に達する可能性がある。
高齢者を保護した上で段階的に開放していく。
保護できずに高齢者がコロナ感染で大量に亡くなるのを見ることはできない。

中国では2回目の接種を済ませた60歳以上の高齢者は9割に達していません。人命第一を名目にゼロコロナ政策を進める中国当局はこれを問題視し、重症化リスクの高い高齢者に対するワクチン接種の加速を指示。

12月14日はブースター接種を促す計画案を出しました。

中国 駐名古屋総領事館
楊嫻総領事

高齢者へのワクチン接種を完了できれば大きな勇気をもって開放できる。

今後の中国人訪日客に期待も
中国インフルエンサーが見た日本

本格的な政策修正に舵を切ろうとする中国。その動きを注視しているのが日本の観光地です。

水際対策の緩和や円安を追い風に外国人の姿が目立ち始める東京・浅草。

しかし…

呉服店

コロナ前は中国からの人が多かった。
今は欧米の人が多い。

市民

中国語が飛び交っていない。

10月の訪日客はおよそ50万人。コロナ前に比べると5分の1です。

最も多かった中国人観光客は消費額も全体の4割を占めていたため、中国人が戻らないと本格的な回復とはいえない現実があります。

この日、浅草を訪れた女性。中国人のJ調de華麗さんです。中国本土を中心に242万人のフォロワーを持ち、主に日本の情報を発信しています。

中国 インフルエンサー
J調de華麗さん

2020年2月以来の日本です。

対応したのは東武鉄道の担当者。影響力を持つインフルエンサーを通じて人気観光地の変化を発信してもらう狙いです。

案内したのは…

東武鉄道
観光事業推進部
髙橋勇樹課長補佐

2020年に浅草エリアから東京スカイツリータウンまで楽しんでもらうために通した「すみだリーバーウォーク」というスポットです。

浅草寺と東京スカイツリー、2つの人気観光地を結ぶ「すみだリーバーウォーク」。さらにその先にカフェが集まる商業エリア「東京ミズマチ」が続きます。いずれもコロナ禍でオープン、新たな動線を作り、消費を促す効果も期待します。

日本のお店の感染対策も気になるJ調さん。コロナ禍で変化した日本は中国人観光客の欲求を満たす観光資源が多いといいます。

中国 インフルエンサー
J調de華麗さん

中・高所得層はユニークな体験を求める。
コロナ禍にできた場所は知られていないユニークな場所なので先を争って来たがる。

旅行先に選ばれるには…
中国旅行サイト担当者が助言

中国からの観光客の受け入れに向けて動き始めている観光地はほかにも…

富士山の麓、山梨県富士河口湖町。

12月14日にここを訪れたのは数億人の会員数を誇る中国最大のオンライン旅行サイト「Ctrip」傘下の「Trip.com」の担当者です。

出迎えたのは山梨県のインバウンド政策を担当する竹井さん。

まず案内したのが伝統工芸の和紙で作った商品を販売する店。生産量が日本一という障子紙を使っていることを説明すると…

Trip.com
唐澤人傑さん

ストーリーがいいですね。面白い。

誰かに話したくなるような物語を伝えることも中国人の購買意欲を掻き立てるといいます。

次に向かったのは高級宿泊施設の「星のや富士」。木々に囲まれた空間で地元のワインや料理を提供。

ここで竹井さんは山梨県の観光の課題を切り出します。

山梨県 観光振興課
竹井杏奈さん

新しい観光スポットをめぐってもらっているが、山梨県では河口湖富士北麓付近に一極集中している。

山梨県はワイナリーが集中する河口湖を含め富士山周辺から離れたエリアにも足を運んでもらいたいと考えています。

これにTrip.comの担当者は…

Trip.com
唐澤人傑さん

旅行者向けにマンツーマンで現地での移動を含めてパッケージで提供している。

山梨県では今後も旅行関係者などを現地に招き、インバウンド政策に磨きをかけ、中国からの観光客増加を目指す考えです。

中国 訪日の鍵は隔離期間
「全人代」で"勝利宣言"も?

訪日客が回復するタイミングはいつなのか、専門家は帰国後の隔離期間の変化に注目します。

フレンドリージャパン
近藤剛社長

戻った後の隔離政策が未だに5+3。ホテルに5日間、+3日間の自宅の集中隔離があるので、高止まりしている航空運賃を払ってまで隔離を覚悟して来る状態ではない。

専門家はこうしたハードルの変化について1月の春節や3月に開催される見通しの全人代が節目になるとみています。

フレンドリージャパン
近藤剛社長

来年の1月、春節には確実に戻ってくる。
可能性があるのは来年3月の全人代。
全人代のときにコロナに対する勝利宣言をして「ゼロコロナ政策から脱却」というシナリオもある。

今回、テレビ東京のインタビューに応じた楊総領事。中国からの観光客の増加に備え、先月、管内の受け入れ態勢の強化を明かした上で中国政府としても中国人の国外旅行を全面的に後押しする姿勢を示しました。

中国 駐名古屋総領事館
楊嫻総領事

隔離政策は段階的に最適化される。
人的往来に関しては非常に楽観視している。
遠くない将来、回復し多くの中国人観光客が日本観光に訪れるだろう。

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