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[WBS]習体制 異例の3期目へ!党大会控えた厳戒の北京で

ワールドビジネスサテライト(WBS)

5年に1度開催される中国で最も重要な政治イベントのひとつ「共産党大会」が10月16日から始まります。10年間、共産党のトップ、総書記を務める習近平国家主席は今回、過去の慣例を破って異例の3期目に入ることが正式に決まる見通しです。その党大会を前に厳戒態勢の北京では異変が起こっていました。

習体制 異例の3期目へ
「個人崇拝」加速に批判も…

北京支局
佐藤真人記者

党大会が開かれる人民大会堂の前では多数の警察車両が配備されています。

間もなく開幕する中国共産党の党大会。異例の3期目入りを目指す習近平総書記。

党大会では党の最高規則である党規約の改定が予定されていて、習氏の指導的立場や思想がどのように盛り込まれるかが焦点です。

3期目入りに向け習氏への個人崇拝が加速しています。

北京支局
杉原啓佑記者

こちらでは「脱貧困に全面的に勝利した」と書かれています。
また「共同富裕を推し進めた」、さらに「新型コロナウイルスと戦った」など、この会場には習近平氏によるこの10年間の統治を大々的にアピールする展示がなされています。

これは習指導部が発足してからの10年間の成果を紹介する展示会。貧困をなくし「共同富裕」を促進したとアピールするほか、新型コロナの抑え込みにも成功したなど、その業績を称えています。

お客さん

この10年の変化にはとても感動している。とてつもない変化だ。
これは完全なる勝利。国がもっと良くなることを願っている。

さらに…

習おじさん愛している!

これは習指導部の統治を振り返るドキュメンタリー番組。国営テレビが連日放送していて、習氏の権威を徹底的に印象つけています。

しかし、10月13日に北京で驚きの光景が…

飯を食わせろ!自由をくれ!投票させろ!独裁で国賊の習近平を罷免せよ!

交差点に架かる立体道路に立ち上る黒煙、そこには「独裁・国賊の習近平を罷免せよ」と書かれた横断幕が。

さらに「PCR検査はいらない、ご飯が欲しい、封鎖はいらない、自由が欲しい」など習氏肝いりのゼロコロナ政策を批判する文言が…

北京支局
杉原啓佑記者

こちらは習近平氏を批判する横断幕が掲げられていた現場です。現在は何事もなかったかのように跡形がないような形になっています。

厳しい言論統制が敷かれる中、習氏へのこうした批判は極めて異例です。

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