先週末に開幕した北京モーターショー。
コロナで延期されましたが急回復する巨大自動車市場に各社がこぞってEV(電気自動車)を発表しました。
その裏では中国のある巨大メーカーの動向に注目が集まっています。

寧徳時代新能源科技股
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感染対策で厳戒態勢の中、幕を開けた北京モーターショー。

中国メディアがこぞって中継するなど高い関心を集めていたのがドイツのBMWです。
北京支局の佐藤真人記者、
こちらがBMWの主力のSUVの電気自動車バージョンです。

発表されたのは初めてのEVとなる「iX3」です。

またアメリカのフォードも米中の対立が激化する最中、新型EV「マスタング・マッハE」を発表。

当然中国勢も…
EVのベンチャーが最新型を展示しています。

日本メーカーは…
日産自動車は経営再建の切り札とする新車のEV「アリア」を海外で初公開。来年から中国で販売する予定です。

そしてホンダも中国で製造・販売する自社ブランドのEVのコンセプトカー「SUV eコンセプト」を世界初公開。

ホンダが今日発表したEVのコンセプトカー、発売の時には今年提携したCATLの電池を搭載すると見られています。

加熱する各社のEVシフト。実はこれらのクルマにはある共通点がありました。

「どこの会社の電池を載せている?」
小鵬汽車のスタッフ、
CATLの電池です。

「P7」にCATLの電池を使うことでドライバーは素晴らしい運転を体験できる。

ホンダ、日産、BMW、フォード、中国ベンチャーのEV、全てが同じCATL社製の電池を搭載すると見られています。

CATLは創業から10年満たない新興企業ですが政府の補助金などを追い風に技術を高め、2017年から3年連続で車載用電池の世界トップシェアを誇ります。

電池の巨大企業、CATLが今回日本のテレビ局の取材を初めて受けました。
需要の急拡大が見込まれる車載電池の争奪戦でどのような戦略を描いているのでしょうか?
CATLの海外乗用車事業部、倪正執行総裁、
CATLはグローバルな供給網を強化している。

ヨーロッパに工場を建設中で顧客に近いところでさらに良い商品・サービスを提供する。

実は日本国内では電池不足が車の生産の足枷となる現象も起きています。
6月、トヨタは日本国内で発売したRAV4のプラグインハイブリッド版の受注を停止。これは注文が殺到し、電池を作るトヨタとパナソニックの合弁小会社の生産能力を大幅に上回ってしまったためでした。

CATLではこうした事態に陥らないようにドイツで新工場を建設するなど生産能力の拡大を進めている他、ある取り組みも進めているといいます。
CATLは同業他社や自動車会社とともに「電池の標準化」を検討し確立することを希望している。

そうすれば電池の生産や研究の効率も高まり価格も安くできる。
