casial.(カジアル)
主婦の清水順子さんがこの日、向かったのは都内にあるマンション。
誰もいない部屋に入ると、始めたのは掃除です。
自分の家より念入りに掃除している。
清水順子さんは家事代行サービス「カジアル」のスタッフ。
家事代行は1回、7,000円以上が主流ですがカジアルは2時間、5,400円と低価格化を実現しました。
安さの理由は料理や子供の世話などはせず、掃除機をかけるほか、食器洗いに、トイレ掃除、整理整頓などシンプルな作業にしたこと。
清水順子さんは、
自宅から通える近い所を選んで仕事ができる。時間を有意義に使えてありがたい。
スタッフは主に40代の主婦。時給制で空いている時間に働きます。
手軽に頼める家事代行として働き女性に人気です。
依頼者の稲葉あゆみさんは、
手が届く値段になっている。隅々まできれいにしてくれてありがたい。
株式会社リクルートホールディングス
カジアルを立ち上げたのは株式会社リクルートホールディングス。
人材派遣のノウハウで家事代行の人材不足を解消します。
株式会社リクルートスタッフィングの恩田将司さんは、
働く側にとっては家事という仕事を提供することで、新たな雇用機会を創出できればいい。
女性の社会進出が増え、需要が高まる家事代行サービス。
専門家の株式会社野村総合研究所、武田佳奈さんは低価格化が進み、市場はさらに拡大すると予測します。
約5倍の5,000億ぐらいまで拡大していくと推計した。インターネット等を活用して料金を下げる仕組みもたくさん出ている。家事代行への抵抗感も徐々に無くなっていく。
タスカジ
そんな中、ネットを駆使したあるユニークな家事代行サービスが人気です。
依頼者の片山さんは、
すごく助かっています。
都内に住む片山さんが利用するのは「タスカジ」という家事代行サービス。
料金は1時間、1,500円からと格安です。
家事代行を頼みたい人とハウスキーパーをマッチング。
自宅の最寄駅を入力すると登録する約400人の中から来てくれるハウスキーパーが表示されます。
料金やできる家事の項目、利用者の口コミなどを確認できます。
片山さんが見つけたのは、料理が美味しいと評判のハウスキーパーです。
やって来たのは栄養士の資格を持つ、ハウスキーパーの友澤寿子さんです。
冷蔵庫にあった食材だけで10品、作りおきのおかずを仕上げました。
かかった時間は3時間。1時間2,300円です。
20%が運営会社の手数料になります。
タスカジは2年前からスタート。以来は2万件を超えました。
和田幸子社長は、
共働きの家族の中で女性に家事や育児の負担が偏っている。働く女性がどんどん活躍して、世に羽ばたいてくれるとうれしい。
広がる家事代行サービス。益々、身近になりそうです。
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