これから春に向けては住宅の売買が活発になる季節です。
ただ人口の減少で住宅業界は今後、厳しい競争になると予想されています。
こうした環境を踏まえて1月16日に発表されたのがこちらです。
こちらの家、住宅の企画や開発を手がけるカーサ・プロジェクトが提案したものです。
その特徴は幅広い女性に人気がある雑誌とのコラボレーションです。
カーサプロジェクト株式会社
[blogcard url="https://www.casa-p.com/"]
1月16日、浜松市内。
モデルハウスの公開に合わせて開かれた説明会に全国から17社の工務店が集まりました。
愛媛の工務店は、
いままでこういう図面を書いたことがない。
工務店が驚いたという家がこちら。
玄関から入って1階がまるごと1部屋という開放的にな作り。
コンセプトは「人が集える場所」です。
そしてあえて広くとったのが土間作りの玄関。
自転車やガーデニング用品を置いたり、脇のベンチで接客することもできる多目的スペースです。
株式会社宝島社
[blogcard url="https://tkj.jp/"]
今回、カーサ・プロジェクトがコラボを呼びかけたのが宝島社の人気ファッション誌「リンネル」。
こちらはしまむらグループのシャンブルと共同開発したワンピース。
これまでリンネルではアパレルなどと組んで多くのオリジナル商品を生み出してきた実績があります。
宝島社、リンネルの西山千香子編集長は、
雑誌の世界観を現実のものに表現する手法があれば雑誌は残っていけるし、読者に新しい喜びを提案できる。
そして今回、コラボのベースとなったカーサカリーナシリーズは南欧風住宅ですが…
リンネルの読者は北欧のテイストが好きな人が多い。
色は落ち着いたグレート木の茶色がコントラストになるようにしている。
リンネルの読者への訴求を考え、北欧を前面に打ち出しました。
一方、企画を提案したカーサ・プロジェクトは…
カーサ・プロジェクトの山口智之執行役員は、
住宅会社の現場は男性が多い。
こんな方たち(リンネル)が自分たちの家を建てたらどうなるかという好奇心があった。
今後、住宅業界の環境が厳しくなる中、業界の男性目線のアイデアでは打開策を見いだせないと感じていました。
戸建てを建てるとき、最初に部屋の数を求められると聞いた。
家族が何人いて、何部屋必要と考えるケースが多いそうだが、部屋の数重視よりももっと大事にしたい別のコンセプトからスタートした。
こちらが奥のキッチンに立った目線。
仕切りがないので料理をしながらでも家族や来客の様子が分かります。
浴室や洗濯スペース、寝室など、プライベートは全て2階に集約しました。
株式会社ヤガワ
[blogcard url="https://www.k-yagawa.ne.jp/"]
施工を担当した工務店はアイデアを聞いて驚いたといいます。
施工を担当したヤガワの谷川正人社長は、
玄関入ってリビングへの入口があるのがセオリー。
初めて図面を見て、あれ壁がない、どうやって売るのかと感じた。
提案するときにだいたいみな無難なほうに走る。セオリーに走る。
説明会に集まった工務店は…
宮城の工務店、
インスピレーションがビビっと来たというか、こういったアプローチもありだと体感できた。
愛媛の工務店、
このままの間取りでお客様にアプローチしたい。
「casa liniere(カーサ リンネル)」は基本価格が土地抜きで1,895万円。
カーサ・プロジェクトによると大手よりもやや低めの価格設定になっています。
年100棟程度の販売を目指します。
自分たちが少しでも効率よくつくろうと縛られていた枠が「ポン」と外れて、こんな生活スタイルがある、こんな提案があると感じた。
大切に広めたい。