緊急事態宣言が解除されて、全国の感染者数も減少していますがスポーツイベントなどではまだ観客数の上限などが設けられています。
こうした中、10月6日にサッカー「Jリーグ」では規制の緩和に向けた実証実験がスタートしました。
内閣官房
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Jリーグ「YBCルヴァンカップ」の準決勝第1戦。地元グランパスの先制点に拍手で盛り上がるスタジアム。
その一部のエリアには「ワクチン・検査パッケージ」と書かれた張り紙が。
イベントの制限緩和に向けた政府の実証実験が行われているのです。
ワクチン・検査パッケージとは参加者にワクチン接種やPCR検査陰性を確認したうえでイベントやツアー旅行などの実施し、コロナ下で消費・経済を活性化させようという政府の取り組み。
実際に運用する際、どんな課題があるかを洗い出すための実験として第1段となる今回の試合では観客の上限1万人に加えて1,800人を受け入れました。
こちらの証明書、原本でよろしいですか。
受付ではワクチンの接種記録書などを確認。
さらに…
中筋孝臣記者。
ワクチン・検査パッケージのブースで受付をしているあちらの人はこのレーザーで測定されていて人と人がソーシャルディスタンスが取れているかどうか確認しています。
レーザー機器で人の動きを可視化し記録します。
いつものコンビニでもらうチケット。
きょう今回のチケット。
違和感はなくスムーズでやりやすい。
臨場感はここに来ないと分からない。
今回1万人だが2万人、さらに増えて経済が活性化するといい。
欲を言えば紙ではなく電子化。
今回の実証実験のもう一つの目的がお客様の感染対策意識の分析です。観客席をカメラで撮影、ワクチンを打ったことや陰性証明を得たことで感染対策への意識が薄れ、マスクを外したり大声を出したりしないかチェックします。
政府は今後さらに多くのお客様を入れた実証実験を行いたいとしています。
内閣官房の新型コロナウイルス感染症対策推進室、勝俣良太参事官補佐。
今後は上限1万人に対して、さらに追加の1万人入れる案もある。
収容率70%、80%超えも視野に入れ検討を進めていきたい。
入場制限の緩和には周辺の飲食店も期待しています。
たっぷりのベーコンが乗ったハンバーガーが1番人気というこちらのお店「アメリカーノ」。カフェ&バーのスタイルでビールなどのお酒も一緒に楽しむことができます。
豊田スタジアムの最寄り駅から1分という立地でコロナ前は試合帰りのサポーターで店内が賑わっていたといいます。
スタジアムに近いカフェ&バー「アメリカーノ」の菊池洋子店長。
以前はここから端の席まできゅんきゅうに詰まって。
1日110~120人来ていたが今は10~15人が限界。
コロナ下で売り上げがおよそ7割減る中、この店では接種証明を活用した入場制限の緩和に期待を寄せています。
ワクチン打って、安心して飲んで食べてくれるお客様が少しずつでも増えてくれればいい。
政府は今後、スポーツイベントのほか、飲食店やライブハウス、宿泊施設などでも実証実験を進め制限緩和の議論の材料にしたいとしています。
飲食店に関して各地方公共団体と今まさに調整している。
調整ができれば追加の案件も随時示していきたい。