円安に歯止めがかかりません。4月18日は一時126円78銭とおよそ20年ぶりの円安ドル高水準となりました。3月の初めから見てみると1ヵ月半ほどで10円以上急激な進んでいます。こうした中、日銀の黒田総裁からは4月18日に為替相場を牽制する発言が飛び出しました。
約20年ぶりの円安水準!日銀・黒田総裁"けん制"
4月18日、国会で…
日銀
黒田総裁

為替の過度に急激な変動は不確実性の高まりを通じてマイナスに作用することも考慮する必要がある。
円安のマイナス面に触れ、懸念を示した日銀の黒田総裁。
しかし、1ヵ月前の記者会見では…
大江麻理子キャスター
円安が進むと輸入物価を押し上げ?

日銀
黒田総裁

円安はむしろ日本の経済・物価にプラス。基本的な構造は変わっていない。
これまで黒田総裁は輸出企業などを例に円安は日本経済にプラスだと主張してきましたが、4月18日はあえてマイナス面にも言及。相場をけん制した形です。
午前中、一時126円78銭をつけ、およそ20年ぶりの円安ドル高水準となっていましたが、黒田総裁の発言を受け一転して円高方向に戻す場面もありました。
しかし、円安が収まるかどうかは不透明です。
アメリカは物価の上昇を抑えるため市場に出回っているお金の量を減らそうと金利を上げる政策を加速。
一方、黒田総裁は金利を低いまま抑え続ける姿勢を4月18日も改めて強調。市場では円よりも利回りが期待できるドルを買う動きが加速し、円安が進んでいます。
鈴木財務大臣も黒田総裁に歩調を合わせる形で改めて円安への懸念を示しました。
鈴木財務大臣

価格転嫁も十分な賃上げという面でもまだそこに至っていない。
"良い円安"とは言えない、どちらかというと"悪い円安"。