今年活躍の場を大きく広げそうなのがドローンです。
というのも12月をめどに改正航空法が施行され、人がいる市街地などで操縦者が目視できない状況でもドローンを飛ばせるようになるからです。
新たなビジネスチャンスをつかもうと多くの企業が開発競争を進めています。
最新ドローンが続々!
飛行しながら3Dマップ化
6月20日に幕張メッセで始まった国内最大規模のドローンの展示会「ジャパンドローン2022」。166の企業と団体が出展しています。
こちらはドローンを使って工場やインフラ設備の点検サービスなどを提供する企業。
6月20日に披露したのは球体型ドローンの最新機種です。
ブルーイノベーション
熊田貴之社長

キーワードは「みる」から「はかる」へ。リアルタイム3Dドローン。
ドローンが飛び立つと操縦者の画面に赤い点が増えていきます。
ブルーイノベーション
熊田貴之社長

飛びながらリアルタイムで3Dマッピングをしている。
ドローンから照射したレーダーで周囲の壁や障害物などの状況を把握。その場で操縦者のモニターに3Dマップとして表示されます。
屋内用では世界初だといいます。
ブルーイノベーション
操縦担当者

今まで頭で考えながら飛ばしていた。視覚的にわかりやすい。
3Dマップはデータとして蓄積ができるため設備の異常を早期に把握することが可能。
ブルーイノベーション
熊田貴之社長

製鉄所の中、火力・水力発電所の中での点検の問題が多くある。
地下のトンネル点検も。
巡回をして空間を管理していく観点でも非常に活躍できると考えている。
「レベル4飛行」実現可能に
またトヨタ自動車はドローン物流の荷物を積んだり降ろしたりする設備の試作品を展示。
着陸したドローンの位置を修正し、荷物をピックアップ。これらの作業を全て自動でできるといいます。
各社が今ドローン開発に力を入れる理由は何なのでしょうか。
トヨタ自動車
清上博章さん

今年から来年かけて法律改正の施行があると思う。
そういったところにしっかりついて行くタイミング。
今年予定されている改正航空法の施行。市街地など人のいる上空で操縦者が目で見えない状況でもドローンを飛ばせるようになる「レベル4」の飛行が可能になります。
世界初"水空合体"とは?
さらに通信会社のKDDIも…
KDDIスマートドローン
松木友明さん

「水空合体ドローン」になる。
名前の通り空を飛び水に潜る世界初のドローンになる。
黄色いドローンの下には黒い水中ドローンを搭載。
このドローンが海に着水するとケージが開き、水中ドローンが出動します。
2つのドローンはケーブルでつながっていて電波の届かない水の中でも操作ができ、映像を地上に送ることができる仕組みです。
KDDIスマートドローン
松木友明さん

船を出してダイバーが潜るなど、水中のインフラ点検は非常に危険であり、手間もかかる。
洋上風力発電などの水中点検や養殖場での魚の状態確認にも活用できるといいます。
今年、KDDIはドローンの事業会社を設立。通信会社のノウハウを活かし、新しいサービスを生み出したい考えです。
KDDIスマートドローン
松木友明さん

将来的に遠隔で運用することで大幅な人件費削減や負荷軽減ができると思う。。