11月1日、あるイベントのチケットが販売開始されました。5D LIVEという新しいライブ配信システムの第一弾でシンガーソングライターの優里さんが登場します。コロナ禍で急速に普及したライブ配信ですが、いま最先端技術を駆使し、これまでにない楽しみ方ができるサービスが生まれています。3D、4Dのさらに先の5Dとはどんなものなのか舞台裏を独占取材しました。
最先端「5D LIVE®」とは?
舞台裏を独占取材!
5D LIVeとは一体どんなものなのか?
サービスを提供するのはベンチャー企業のBirdmanです。
Birdman
布施優樹取締役
「5D LIVE」="さわれるライブ"というコンセプトで新しいライブ体験を提供する。
5D LIVEとは立体撮影した映像をスマートフォン上でまるで触って動かしているように自由な角度で見られるライブ配信です。
ハートを浮かべるなど見る人が画面をタップして演出を加えることもできます。
中垣正太郎キャスター
床から壁、四方全部緑です。
今日こちらで5D LIVEの撮影が行われるということですが小さなカメラがたくさん付いています。
ここは立体の映像を撮影する専用スタジオ。30台のカメラが設置されています。
この中で人の動きを撮影すると瞬時に生身の姿のまま3D化されて配信される仕組みです。
リアライズ・モバイル・コミュニケーションズ
勝本淳之取締役
点線、少し分かりにくいが点線の円の中に入っている。
縦が2.3mぐらいまでの円柱の中に入っている物体をそのままキャプチャー(捕捉)して立体に転送する。
大体1人200万点ぐらいのポイントを計測して全ての動きを再現している。
5D LIVEのイベント第1弾に登場するのはシンガーソングライターの優里さん。Z世代を中心に人気です。
この日は12月の本番を前に5D LIVEのリハーサルが行われていました。
歌う優里さんの姿がわずか数十秒の時差で3D化されていきます。黒い部分には様々な背景を合成可能です。
スマホ上では好きな角度から好きなサイズで視聴可能。ギターを弾く手元や細かな表情まではっきり見えます。
番組スタッフ
技術はAI(=人工知能)を使っている?
リアライズ・モバイル・コミュニケーションズ
勝本淳之取締役
顔とかパーツを認識して、どこをきれいに出力するかにAIを取り入れている。
リアルな人物をそのままキャプチャーできる装置。
動いたまま撮れる装置はほとんど無くて非常に珍しい施設になっている。
5D LIVEを初体験した優里さんは…
シンガーソングライター
優里さん
びっくりしました。真後ろまで見える。
一回も気を抜けない。
本番はもっと気を引き締めてやっていこうと思う。
5D LIVEはBirdmanがソフトバンク傘下の企業と業務提携。アメリカ発の技術も活用して進めています。
Birdman
布施優樹取締役
僕らベンチャーなので自社で全て開発からアウトプットまでやるというよりは、その分野で秀でている企業と業務提携して、どんどんテスト&トライをしていく。
スピード感とアジリティ(俊敏性)を持って、この事業を進めていきたい。