介護サービスを展開するベネッセグループが2月24日に新たな介護施設を公開しました。この施設の介護業務を支えるのが「マジ神AI」と呼ばれる独自のIT技術です。一体どういうものなのか取材してきました。
IT活用の新たな介護施設!入居者を見守る「マジ神AI」
東京・新宿区に3月にオープンする新たな介護施設「グランダ四谷」。
部屋に入ってみると…
ベネッセスタイルケアの祝田健執行役員。
在・不在センサー。部屋にいるかいなかが分かる。
45ある全ての部屋のベッドやトイレにセンサーが設置されています。
もし入居者に異常が起きた場合は「マジ神AI」と名付けられた人工知能が察知してすぐにスタッフが対応できる仕組みを導入しています。
マジ神AIという一風変わったネーミングの由来となったのが介護職員の枝松裕子さんです。
あるホームで入居者と話しているときに入居者が大爆笑した。
新人スタッフが「そんな笑顔見たことなかった」。
「枝松さん、マジ神っすね」と言ったことからマジ神と言われていて。
これをきっかけにベネッセはマジ神という社内資格制度を新設。枝松さんのように認知症のケアなど特にスキルの高いおよそ180人のスタッフがマジ神に認定されています。
まばたきの数、首の筋肉の動き、表情筋、汗ばんでいるかを見ながら緊張している、疲れてきたなと。
こうしたマジ神職員の普段の介護業務の中での対応や気付きなどをデータベース化。そのデータを学習させた「マジ神AI」を今回の施設に導入したのです。
2025年に30万人以上の介護職が足りなくなると言われている。
介護人材を育てることにAIを活用する。