白熱ランキングです。今回は「和牛」です。
その日本一を決める和牛のオリンピックと呼ばれる大会で上位に入った生産地のランキングです。
大丸東京店
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9月29日、この日は「肉の日」。
都内の百貨店では和牛の特売が行われていました。
会社の一発芸大会の景品で買った。3万円分のお肉は豪華。
そもそも和牛とは国産の牛すべてではなく限られた品種の呼び名です。
和牛は「黒毛和種」「褐毛和種」「無角和種」「日本短角種」の4種のみ。味わいも格別だといいます。
大丸東京店の食品担当、朝倉宏二マネージャー
「サシ」が細かく入るのが和牛の特徴。脂の甘みや肉の香りが強い。
その日本一を決める通称「和牛のオリンピック」が9月に仙台市で開かれました。
5年に1度の大会で栄光に輝いた最高の和牛とは?
6位~10位
順位 | |
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6位 | 福島 |
7位 | 岡山 |
8位 | 島根 |
9位 | 北海道 |
10位 | 広島 |
肉牛の生産地トップテン。品種はすべて黒毛和種です。
10位は広島県、江戸時代から伝わる和牛の血統をベースに改良を重ねています。
6位の福島県は東北から唯一トップテン入りを果たしました。
福島県農業総合センター畜産研究所 沼尻分場
福島代表となったのは農家ではなく県の畜産研究所。
肉牛の牛舎を覗いてみると、何やら牛に機械を当てています。
福島県農業総合センター畜産研究所の矢内清恭副所長、
これは超音波診断。ロースの中に霜降りがどのくらい入っているかを診断。
超音波診断の画像、A4ランクの和牛には筋肉の境目が見えますが、最高級のA5ランクは均一の霜が入り境目が見えません。
また牛肉に含まれる成分も徹底的に分析し、エサの配合などに役立てています。
原発事故の影響で苦境が続く福島の畜産業。今回、高い評価を得た畜産研究所の技術を農家にも共有し復興につなげる狙いです。
震災後、大きく価格が下がって一時は値段がつかない時もあった。ブランド力の向上や風評の払拭につながり価格も戻ればいい。
1位~5位
順位 | |
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1位 | 宮崎 |
2位 | 鹿児島 |
3位 | 山口 |
4位 | 岐阜 |
5位 | 大分 |
続いてトップ5。激戦区の九州から3県がランクインしました。
1位に輝いたのは宮崎県。その魅力を地元の焼肉店で探りました。
焼肉・ステーキ なかにし
原照明シェフは、
自然が豊かで霧島の水の恩恵を受けて、さっぱりした脂、しつこくない。
この店では自社農場で育てた和牛を使用しています。
宮崎牛サーロインステーキ(180g)が5,400円と比較的価格を抑えて和牛を提供できるのは産地ならでは。
地元から親しまれているのも長年、高い評価を維持する一因です。
やわらかくて、おいしい。
ロースが好き。とろけるような感じ。
命名権
そして県内最大の和牛の産地、小林市ではある取り組みも始まりました。
主役となるのが可愛らしい子牛。
市が契約した4つの農家で生まれた子牛に名前を付ける権利を9月からふるさと納税の返礼品にしています。狙いは食育です。
小林市役所地方創生課の佐藤友和さんは、
子牛にも1頭1頭、名前が付けられて生産者の愛情を受けて育って市場に出る。ストーリーを知ってもらいたい。食べるだけでなく、いろいろな思いを感じてほしい。
年末に向け口にする機会も増えるお肉。ちょっと贅沢に和牛を選んでみては?