バンダイの得意技!キャラビジネス
ウルトラマン商品開発の舞台ウラ
おもちゃのトップメーカー「バンダイ」。そのバンダイにとってなくてはならない儲かりの柱。それはキャラクターグッズ。
1971年から発売の光って回る仮面ライダー変身ベルト。新しいシリーズごとにヒットし、累計1,400万本を販売。
1980年には機動戦士ガンダムのプラモデル、通称ガンプラを発売。これまでに累計7億個の大ヒット。
そして1983年には累計1億8,000個を販売したキン肉マンのカプセルトイ「キンケシ」と人気キャラクターをさまざまなものに商品化するのはバンダイの一番の得意技なんです。
で、このキャラクターグッズのビジネスの世界、普通は色んな事情でテレビ取材はしづらいところなんですが今回は特別にバンダイさんが扱う大人気キャラクター「ウルトラマン」の商品作りの現場にカメラを入れされてもらえることに。
バンダイでウルトラマン関連事業を取りまとめる江原慎二さん。江原さん曰くキャラクター商品作りには普通のおもちゃとはちょっと違う段取りがあるという。
それが分かるのはこちらの会議。
バンダイ メディア部
江原慎二さん
2022年7月の新テレビシリーズの企画書お配りしています。
その中で連動アイテム等のご説明もあると思いますのでベンダー事業、ライフ事業部、各事業部の方でどういったことができるかご検討いただければと思っております。
ベンダー事業部にライフ事業部、そして各事業部?そう、ウルトラマンを使った商品といってもソフビと呼ばれるフィギュアや変身アイテムなどといわれるおもちゃ事業だけじゃない。ガシャコンから出てくるカプセルトイ事業にウルトラマンのカード事業もあれば、食玩というお菓子に付くおもちゃを生む事業、ウルトラマンを描いたファッションを展開するアパレル事業に歯磨きや入浴剤など日用雑貨のライフ事業など、これ全部バンダイで作っているんです。
だからそれぞれの担当者が集まって会議をするってワケ。
今回はウルトラマンの新シリーズ「ウルトラマンデッカー」についての会議。で、会議で一番大事なのがこの話。
バンダイ ブランドトイ企画部
關俊太郎さん
最初の1話でウルトラマンデッカーのフラッシュタイプメインフォームが登場します。
そのたと2話で怪獣ミクラスが登場して、3話で初のタイプチェンジとなるストロングタイプが登場します。
そう、ここで確認するのは第何話でどのキャラが登場し、どんな怪獣が出てきて、どんなアイテムを使うのか。それぞれの一覧表を見ながらどのタイミングでどのキャラの商品を出せば一番売れるのかを各事業部がそれぞれの商品で考えるんです。
なかでも今回の最新作ウルトラマンデッカーで大事なポイントは変身する際にカードを使うってこと。そのため各事業部でカードをつけた商品の展開をしていきたいとのことで次々と質問が…
ファッションブランド事業部
スゴくレアなカード、ご相談できますか?
バンダイ ブランドトイ企画部
關俊太郎さん
今回は各部で同じ仕様にしているので他の部だけレアカードは難しい。
ベンダー事業部
ベンダー事業部(カプセルトイ)なんですけどカードのサイズ小さくできたりしますか?
バンダイ ブランドトイ企画部
關俊太郎さん
カードのサイズも今回規定のサイズがあるので同じ仕様でお願いしたい。
商品化にあたっては守るべきルールも色々。それにうまく折り合いをつけるのもキャラクターを使ったビジネスでは大事なんです。
こうしてどんな商品を売るかを企画する試作ができたら今度はウルトラマンの版権元である円谷プロダクションさんによるチェックが。このチェック、その名も監修会は毎週決まった日に開かれ、各部の担当者が円谷プロダクションの担当者さんがいる会議室へ。その様子は絶対に撮影NGということで、この日はまずゲームセンター用のカード担当、知久正義さんが中へ。
30分後、やっと出てきた知久さん。あの、どうでした?
バンダイ カード事業部
知久正義さん
例えばポーズがあるんですけど「ヒジが上がりすぎ…こんなにヒジ上げない」。
細かいところをご指示いただいている。
さらに食玩担当の野口晃太さんが指摘されたのは素人には分かりづらいこんなポイント。
バンダイ キャンディ事業部
野口晃太さん
このウルトラマン3回目の監修なんですけど、ここのVの字の色が黄色と赤が混ざった色なんですけど、最初は黄色が強すぎる、2回目は赤が強すぎるをいった指摘を受けていて、本当の違いがこの色かこの色かくらいの絶妙なバランスでご指示をいただく。
3回目でどうだろうって状況です。
キャラクタービジネスではそのキャラクターの世界観を守るためにかなり色々なディテールに至るまでチェックや修正が入るらしい。
さて、そんなウルトラマンシリーズ最新作ウルトラマンデッカーには実はある儲かりの秘密が隠されていた。
様々なウルトラマン商品を展開するバンダイ。ウルトラマンシリーズ最新作ウルトラマンデッカー実は一つバンダイさん発のあるアイデアが作品の中に!
バンダイ ブランドトイ企画部
關俊太郎さん
バンダイからお子様の思考やトレンドを円谷プロ様にお伝えして変身アイテムの参考にしていただきました。
番組スタッフ
今回の変身カードのあれですか?
バンダイ ブランドトイ企画部
關俊太郎さん
そうですね。カードを入れる動作とか取り入れていただきました。
最重要アイテム「変身カード」はバンダイスタッフのアイデアから生まれたものなんですって。確かにこれは楽しそうだし売れそうですよね。
バンダイ メディア部
江原慎二さん
みんなに喜ばれるキャラクター商品やサービスでがっちり!