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[WBS] バルミューダの新製品はライト!影ができない!?驚きの機能!

ワールドビジネスサテライト(WBS)

パンをサクサク、でも中はフワフワに焼き上げられるというトースター。

自然の風に近いような風を出せるという扇風機。

これらは日本の家電ベンチャーであるバルミューダが作ったものなんですが、いずれも高額にもかかわらず機能が革新的だとして大ヒットしました。

バルミューダが発売したあと他社も同じような機能の高価格の家電を次々に発売しました。

その結果、これまで低価格で発売されていた扇風機やトースターの単価が上がったともいわれています。

そのバルミューダが9月6日に発表した新製品の開発の裏側をWBSが独占密着取材しました。

バルミューダ株式会社

[blogcard url="https://www.balmuda.com/jp/"]

東京・天王洲アイルの会場で開かれたバルミューダの新製品発表会。

大勢の記者が集まる中、寺尾玄社長が姿を現しました。

扇風機から始まった空調商品、トースターから始まったキッチンシリーズ。

新しいカテゴリーを発表する日になった。

これです。「BALMUDA The Light」。

BALMUDA The Light

発表された新製品はデスクライト。

一見、普通のライトですが…

気になる価格はなんとおよそ4万円。

一体どんな機能があるのでしょうか?

自分の手の影が消えます。

書きやすい!すごい!

最大の特徴は手元に影ができにくい光を実現したことだったのです。

新製品開発の裏側にはある会社の技術開発がありました。

山田医療照明株式会社

[blogcard url="https://www.skylux.co.jp/"]

御社のコンサルがなければ…

こうなるとは想像できなかった。

寺尾社長が完成品を見せに来たのは開発のキーマンとなった山田医療照明の増田順社長。

実はここ、手術用の医療用照明のメーカーです。

2016年に寺尾社長が相談を持ちかけ2年がかりで共同開発を進めてきました。

最初に見学に来て、この派手な照明があった。

すごいなと思ったのが照明部を見ても全くまぶしくない。

ここがこんなにも明るいということ。

その理由はミラーで反射させているから。

すぐピンときて、これやればいいなと。

手術灯はたくさんの光源を設けているにもかかわらず直接見てもまぶしくありません。

その秘密はLEDライトをお椀型のミラーに向けて逆向きに取り付けていること。

手術用に開発された影ができにくい照明なんです。

LEDライト3つを光源とするバルミューダのライトも仕組みは同じ。

ただそれぞれのミラーが貝殻型になっているのが特徴です。

こうすることでライトを下向きにしていても手元の広い範囲を明るく照らせる革新的ライトが完成したのです。

デスクライトに応用するのは考え方として正しいのかなと。

今まで誰も考えなかった製品だと思う。

子ども向けライト

発表会の1週間前。

バルミューダでは量産に向けた会議が行われていました。

これ、ステッカーは最終製品?

カラフルな文字や動物のステッカー、デスクライトの付属品です。

実はこのライトの主なターゲットは子どもだといいます。

どんどん視力の悪い子どもが増えている。

原因は諸説あるが、喜ばしいことではない。

自分も親の一人として何かできればと思ってやっている。

新製品にはライトの光源にブルーライトを抑えた太陽光LEDを採用しました。

通常のLEDよりコストは高くなりますが…

ブルーライト研究の第一人者、慶應義塾大学の坪田一男教授の研究成果を参考にしました。

ブルーライトは波長が短いから乱反射して疲れ目の原因になる。

さらにブルーライトを夜見ると脳がまだ昼間だと思ってしまう。

身体リズムに影響を与えていつまでたっても寝られない。

寝たとしても睡眠の効率が悪い。

ブルーライトを夜抑える光源には非常に価値があると思う。

高荷隆文さん

開発者の一人、高荷隆文さん。2人の子どもがいる父親です。

この日の夜、高荷さんは新製品を初めて自分の娘に試します。

お絵かきが大好きなえみちゃん(6歳)。

まずはお気に入りのペンをしまいます。

集中すると頭が下がってきて手元が暗くなってしまう。

手元に光を届けるというのは開発の肝だった。

実はえみちゃん、頭を下げるクセがあり手元が暗くなりがちでした。

バルミューダのライトを試してみると…

色見やすい?

うん。

何色かわかる。

次第に頭が下がってきますが、手元はしっかりと照らされていました。

思わず笑みがこぼれます。

子どもの目を守りたいのは親の共通の願いだと思う。

手応えを感じている。

扇風機やトースターなどに次々と新たな付加価値を生んできたバルミューダ。

開発の根底にあるのは製品が提供する体験だといいます。

これまでのライトはただ明るくなればいいとか、考えられても省エネ。

ライトの下で人々は何をするのかなということをよく考えると新しい提案ができるチャンスがたくさんあると考えている。

届けたいと考えているのはいい時間。

すごく大きな柱になると考えている。

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