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[WBS]コロナ封じで注目の台湾!”天才”デジタル大臣に聞く[オードリー・タン氏]

ワールドビジネスサテライト(WBS)

去年のコロナ禍で日本の成長率が大きくマイナスとなる中、いち早くコロナを封じ込め、プラス成長を続けたのが台湾です。

その立役者で、いま世界が注目する人物がオードリー・タンデジタル担当大臣です。

WBSで単独インタビューしました。

オードリー・タン氏

天才プログラマーと称され、10代にしてアメリカ・シリコンバレーで起業。トランスジェンダーを公表し、SNS上では自らの性別を無としています。

オードリー・タン氏は台湾史上最年少、35歳でデジタル担当大臣に就任。

「台湾はデジタルの力で社会や政治を大きく変えてきた。」

「世界の中でも成功例だと思うが?」

台湾ではデジタルが人と人お結ぶものだと皆理解している。

若い人たちや高齢者、誰もがテクノロジーで自分の期待を実現できる。

市民に合わせてくれと迫るわけではない。

デジタル化は世代によらず暮らし・社会を便利にするもの。

タン氏は若者と高齢者にという両極の世代に焦点を当てることによりデジタル化の普及につながったと説きます。

デジタル民主主義のプラットフォームがあったとしても事実を共有できなければ残念ながらどれも実現できない。

コロナ禍で透明性を示すことで市民による軌道修正ができた。

市民は国の失敗を指摘することができる。

去年、コロナ禍の日本では一時マスク不足が深刻に・・・

一方、台湾では政府が全てのマスクを買い上げ、データを市民に公開。その中心にいたのがタン氏でした。

リアルタイムでマスクがある店を見つけられるマップを3日で開発。買い占めを防ぎ、マスクが市民に行き渡るようにしたのです。

そんな台湾でのデジタル化のカギとなったのが所有率100%に近い全民健康保険カード。

一方、日本のマイナンバーカードの所有率は3割に達していません。

台湾では市民の政府への信頼が高く、その背景にはタン氏が重視する徹底した情報の開示、透明性があります。

「そうした社会に変わったのは何年前か?」

重要な出来事の1つが2014年の「ひまわり学生運動」。

ひまわり学生運動は中国本土と台湾の間でサービスや貿易を開放するという協定に反対した市民による抗議運動です。

撤回を求め議会を占拠、タン氏はこの一部始終を内部から生中継で配信しました。

運動は後に政権交代へとつながったのです。

それ以来、台湾社会が広く政策を提示するようになった。

若者たちも社会問題により自発的に参加するようになった。

分岐点となった重要な出来事。

タン氏が提唱する新たな投票方法がクアドラティックボーティング。

主に政策面で使う想定ですが、ここでは7人のうち3人が選ばれる選挙とします。

その特徴は1人1票ではないこと。

有権者にはポイントが与えられ、票に変えて投票する仕組みです。

例えば99ポイントを与えられたとします。

1×1などポイントを自乗したものが票となります。

1人に最大投じられるのは9票で81ポイント使います。

18ポイント余るのでこれを使い別の2人に3の自乗の9ポイントで3票ずつ投じるなどポイントをさまざまに割り振ることができ多様な投票が可能になります。

「民主主義国家の世論が2つに分断され、AかBかの議論となる。」

「クアドラティックボーティングで多様な意見を多様な形で実現できないか?」

一部のエリートが物事を決定する状態から誰もが新しい考えや方向性を示せるように変わっていく。

それが共同作業の精神。

クアドラティックボーティングのおかげでもあるが、限定投票や他の投票方法でのうまくいく。

重要なのは心持ちを変えること。

開かれた政府を目指すタン氏。しかし、ミャンマーの軍事クーデターや中国政府が施行した法律で事実上、言論や選挙制度の自由を失った香港など、コロナ禍での民主主義への危機感がありました。

パンデミックのさなか民主主義は世界各地で下降線をたどってしまった。

国家による監視や監視された資本主義がパンデミックを理由に人々の活動に入り込んでいる。

日本と台湾は世界的な緊急事態を考えるとき、民主主義がより好ましい選択肢になるよう、もっと協力する必要がある。

「軍事力を増していく国にデジタル民主主義で対抗することは可能か?」

中国政府がやっているような検閲はごめんだと皆互いに思っている。

人権問題もそうだが中国政府をアンチテーゼとすることで台湾の中では価値観の共有を加速させている。

「今の日台関係をどう見ているか?」

人間の強い意志があるからと言って自然を克服できることはない。

そんなことは不可能。

究極の状況は自分たちの手に負えない。

地震や台風などで常々思い知らされている。

むしろ私たちは経験から打たれ強さや団結力を理解していて、それが台湾と日本を結びつけている。

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