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[WBS][ケーザイのナゼ?]"ながら聴き"がナゼ急拡大?!あなたの"ギモン"直撃リサーチ[株式会社オトバンク]

ワールドビジネスサテライト(WBS)

外でジョギングなどおの運動をしたり、家の中で料理などをしたりしている最中に好きな音楽を聴く、いわゆる"ながら聴き"が今の時代に合わせて新しい需要を生み出しています。急拡大する"ながら聴き"ビジネスのナゼを取材しました。

"ながら聴き"がナゼ急拡大?

キッチン前に立つ女性。洗い物をしながらスマホで聞いていたのはナレーターが本を朗読する音声コンテンツ「オーディオブック」です。

川田有香さん

一時期、動画とか見ながらやっていたが注意力が散漫になって、お皿を割ったことも何回かある。
耳だけの方がいい。重宝している。

年間300冊の本を読むほど読書好きの川田さん。しかし、最近は仕事が忙しく本を読む時間がなかなか作れないといいます。

川田有香さん

どうしても本を読むとなると手と目が全部、時間が取られてしまう。
ながら聴きができるのですごく便利。

川田さんが利用しているアプリが「audiobook.jp」。配信しているのは小説だけでなくビジネス書やエッセイなど様々なジャンルの本が月額1,000円で聴き放題となっています。

いま盛り上がる"ながら聴き"サービス。一体ナゼ人気なのか?

その秘密に迫ります。

ナゼ拡大?"ながら聴き"サービス!

オーディオブックの配信サービスで国内最大手のオトバンク。

そのオフィスの一画を訪ねてみると配信する作品の録音作業が行われていました。

この日はある人気小説の朗読。聴きやすさを重視して声優やプロのナレーターを起用しています。

長い作品だと10時間以上に及ぶということで台本はこの分厚さ。

声優
佐久間レイさん

聞いていてうっとしいとか、気持ちがよくないと聞くことが続かない。
数時間、聞けるかというと聞けないので。
わかりやすく映像が浮かぶように読んでいる。

オトバンクは2007年からオーディオブックを手掛けていますが、この数年で利用者が急増。現在250万人を超えているといいます。

オトバンク
久保田裕也社長

耳のすきま時間のし上は1人当たり3.7時間ぐらいあると言われている。
ものすごく拡大の機会があるかと思う。

しかし、一体ナゼ最近になって利用者が急増しているのでしょうか?

ナゼ オーディオブック 利用者が急増?

オトバンク
久保田裕也社長

大きいのは環境の変化。
スマホはこれまで普及していたが、ワイヤレスイヤホンの普及は非常に大きい。

ワイヤレスイヤホンの普及でながら聴きがしやすい環境が整ったことが背景にあるようです。

家電量販店では…

ビックカメラ有楽町店
百武征美さん

一番人気の商品がこちら。
ながら聴きができる外の音を取り入れる機能がついている。

「ソニー リンクバッズS」は家事などをしながら使っていても外側に付いているマイクで周りの音を聞こえやすくする機能が搭載しています。

さらに耳を塞がずに使える骨伝導型の商品にも注目が集まっているといいます。

ながら聴き需要を背景に新たなビジネスも拡大しています。

外資系の金融機関などで働いてきたNobbyさん。4年前から始めたのがこれまでの経歴を生かしたマーケット情報の配信です。

Nobbyさんが利用しているのは音声コンテンツアプリ「ボイシー」。

実はこのボイシーへの配信がNobbyさんの大きな収入源になっているといいます。

Nobbyさんのチャンネルは無料で聞くことができますが、一部を有料で限定公開しています。さらに企業のスポンサーも付いていて一定のスポンサー料を受け取っているのです。

DJ Nobbyさん

月で60~70万円ぐらいもらっている。

こういった配信チャンネルは1,600以上あり、月に900万円を稼ぐ配信者もいるといいます。

実際にスポンサーに付いている企業は…

スポンサー企業
アトラエ
井端康さん

聞いてもらう頻度はすごく大事。やはり毎日がベスト。
毎日の習慣の中に定着できる視聴行動では音声コンテンツは注目に値する。

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