240億円、この数字はアメリカ・メジャーリーグで投手と打者の二刀流で活躍し、ホームラン王争いトップとなっている大谷翔平選手が今年1年、アメリカと日本でもたらす経済効果の試算です。
その大谷選手が日本人として初めて出場したのがオールスター戦の前夜祭、ホームランダービーです。
大谷選手を影で支える日本のスポーツメーカーを取材しました。
アシックスジャパン株式会社
[blogcard url="https://corp.asics.com/jp/"]
ホームランダービーは持ち時間内に何本のホームランを打てるか競うトーナメント戦です。
大谷選手の地元、岩手県では…
こちらの地銀「岩手銀行」では大谷選手がホームランを打った日など大谷選手のTシャツを着て窓口対応していますが、この日もTシャツを着てお客様と一緒にテレビに釘付けに。
4分間で22本のホームランを打った大谷選手。
しかし、2度の延長線の末、惜しくも1回戦敗退となりました。
明日はガツンと1発ホームラン。あと、投げて三振をバチッと取る。
7月14日のオールスターゲームには大谷選手は1番指名打者、さらに先発投手としてルールを変えての異例の出場も決まっていて、史上初のリアル二刀流を91回の歴史を誇るオールスターゲームの歴史に刻みます。
ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手、
ピッチャーとして選ばれることもあまり予想していなかった。
先発投手として選んでもらえることもすごく光栄。精いっぱい頑張りたい。
ホームランダービーの様子を祈るように見守っていた人はここにも…
スポーツメーカー、アシックスの社員です。
アシックスジャパンの河本勇真さん、
惜しかった。あの場に立つ姿を見るだけで感動した。
アシックスは7年前から大谷選手と契約し、スパイクなどを共同で開発してきました。
野手で出る試合が多いのでスパイクは同じように履ける方がいい。
大谷選手が実際に履いているスパイクは投手と打者の二刀流、どちらにも一足で対応するため樹脂で先端を補強し、強度を高めたほか、大谷選手の要望で裏の金具を付ける土台を無くし、地面に対して平行に立つ感覚を改善したといいます。
こちらは出塁した時に着用する手袋。ここにも二刀流ならではのこだわりが。
親指と人差し指をくっつけて縫っている。
類に滑り込んだとき親指を引っかけて故障しないよう固定している。
二刀流なので故障のリスクを減らしたい。
こうして開発したスパイクなどは大谷モデルとして一般に販売し、売上げにも貢献しているといいます。
問い合わせも増えている。
アマチュアも使用できる用具は今後増やしていきたい。
大谷フィーバーはアメリカでも。
ニューヨーク市局のライアン・マキューン記者、
メジャーリーグストアの隣にはスター選手6人の写真が大きく並んでいます。その中にショーヘイ・オオタニ選手の写真も飾られています。
ニューヨークにあるメジャーリーグの公式ショップ「MLBブラッグシップストア」。各球団のスター選手のグッズが並んでいます。
こちらの店員が手作業で作っていたのは背番号17番、大谷選手のユニフォーム。限定20着を販売します。
このほかにも人形やマグカップなど地元ではないニューヨークでも大谷グッズが揃えられていました。
大谷選手はすごいバッターでピッチングもいい。
大谷選手はこうやって打つんだ。
一方、大人のファンが注目するのが…
ワシントン支局の中村寛人記者、
メジャーリーガーのカードが売られているお店に来ていますが、大谷選手のカードがずらりと並べられています。
店頭には大谷選手のカードがずらり。80枚以上。
アメリカではこうしたトレーディングカードの一部が高額で取引されていて人気選手で希少価値の高いレアカードは値段が高くなる傾向があるといいます。
こちらのお客様は、
この4枚を買った。1枚は比較的レアだ。
4枚で1,000ドル(約11万円)だ。
店主がさらに価値が高いカードを見せてくれました。
ハウス・オブ・カーズのブライアン・タイス店長、
これが店で一番高い大谷選手のカード。
1万~1万5,000ドル(約110万~165万円)だ。
このカードは25枚しか発行されていないもので、去年の夏には4万円ほどでしたが大谷選手の活躍とともに価格が数十倍に高騰しています。
あと2~3週間で2万ドル(約220万円)を超えるかもしれない。
今、世界中が大谷選手のカード集めに夢中になっている。