がっちりマンデー!! ビジネス関連

[がっちりマンデー] 「意外に国産」ビジネス!(1)

2018年4月22日

「意外に国産」ビジネス!

一般財団法人ASCO

[blogcard url="https://www.asco.or.jp/"]

意外に国産ビジネス、やってきたのは広島県福山市のASCO(アスコ)というところ。

聞いたことない名前ですが、ここでは何を作っているのでしょう?

眉毛がご立派な代表理事の田中節三さん。

バナナです。

バナナの子供です。

これ、バナナの苗。

バナナは熱帯植物のため、フィリピンやインドなど赤道を挟んで北緯南緯30度のバナナベルトでしか作れない。

このため日本一食べられている人気の果物なのにバナナの99.9%は輸入に頼っているのです。

日本人が最も食べる果物
10年連続1位 バナナ

ところが、

日本全国、北海道でも作れます。

「ちゃんと実がなるんですか?」

なります!

そんなバナナ!

なんと田中理事、日本の気候でも育つ寒さに強いバナナを作ることに成功したのです。

農業法人株式会社D&Tファーム

[blogcard url="https://www.dt-farm.com/"]

まだ春先ですがすでにバナナが実っていると聞いて岡山県にあるアスコの農園へ。

こちらがバナナのハウス。

「なってますね。」

本当だ、確かにバナナがなっています。

でも、

「ビニールハウスがあれば暖かくして簡単に育つのでは?」

ASCO関連D&Tファームの田中哲也さんは、

スゴく燃料代がかかるので採算が合わない。

ビニールハウスがあるんだったら、そりゃバナナだって…と思いきやビニールハウスの中はひんやり、「風よけと霜対策」のためらしいです。

皮まで食べられるバナナ

これがもんげーバナナです。

「もんげーってどういう意味?」

岡山弁で「スゴい」という意味です。

バナナって普通皮まで食べられない皮まで食べられるバナナ

皮まで食べられる?

見た目はフィリピンバナナよりちょっと小ぶりですが、皮のままガブッと頂いてみると…

「めちゃくちゃ甘い!ねっとりしていて濃い!」

「皮気にならない。」

皮にミネラル分がありますから。

このバナナ、皮まで食べられる理由は国産だからなんです。

海外産のバナナは害虫が日本に入ってこないように輸入の際に厳しい検疫があります。だから農薬をたくさん使っている場合も多くとても皮まで食べる気になりません。

でも国産なら検疫もありません。

日本にバナナを食べる虫がいない農薬を巻く作業が必要ない。

「元々、日本で育っているものじゃないから。」

無農薬で作れる、だからこそ皮まで食べられるってワケです。

で、このもんげーバナナ、1本のお値段なんと、

600円。これで15万円。

でも、そんなに値段が高くて売れるんですか?

取り扱っている青果店「おかやま産直市場」の牧山亮店長によると、

もう今この状態。

朝、開店と同時に並ばれて、その日のうちに無くなってしまう

1本600円でも物珍しさと独特の味で完売!

凍結解凍覚醒法

でも熱帯でしか育たないはずのバナナがどうして日本の気候で美味しく育つのですか?

それは「凍結解凍覚醒法」。種や種子をマイナス60度まで一旦凍らせる。それを解答することで植物本来が持っている能力が覚醒

覚醒する。名前だけ聞くとちょっと怪しい…」

眉毛の存在感が半端ない田中理事が開発した凍結解凍覚醒法とは、まずバナナの株の一部を取り出し、マイナス60度まで180日間かけて凍らせます。

そして時間をかけてゆっくりと解凍させていきます。

すると過酷な環境を体験したバナナが必死に生きようと覚醒し、低い気温でも育つ。

さらに実がなるのに1年半ほどかかるバナナがわずか6ヶ月で実をつけます。

しかも常識を超えた糖度の高いバナナができたのです。

さらにこの新技術は応用が利きます。

バナナだけでなくて色んな植物に適用できる。

バナナ以外にも効果があるそうで、熱帯じゃないと育たないあの果物も!

完熟ですね!パイナップル!めちゃくちゃ甘いです。

「何ていう名前?」

もんげーパイナップル!芯ごと食べられる。

「芯が硬くないんですね。」

むしろ芯が美味しい

こちらにあるのがカカオ。

カカオ
主な生産地 コートジボワール・ガーナ

さらに、1日の寒暖差が必要で高地でしか育たないアレも!

これがコーヒーの苗です。

「コーヒーも凍結解凍覚醒法で?」

こちら実がついてます。2年半たった状態。

「普通は何年で実がつくんですか?」

普通、6~7年くらいで実がつく。

凍結解凍覚醒法で日本の気候に合わない作物がここ岡山県ですくすく育っています。その数、200種類以上!

でもこちらの農園、育てるだけではありません。

バナナの販売用の苗です。

「いくらくらいで?」

1鉢3万円です。

このバナナの苗を育てれば半年後に約200本の実がなります。それが3年で5回も収穫ができるというから、それはもんげー儲かりそうです。

ただし3年後には寒いと実をつけなくなるのであしからず。

お気に召したらまたこの農園で苗を買って下さい。

「1年間でどのくらい?」

40万株の生産能力がありますので、それを出荷していく予定です。

ということは年間120億円!?これは儲かる実です!

アスコはバナナを国産でがっちり!

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