
SNS時代にマッチした!?
短歌に熱中する若者が急増
発売から139年を迎える三ツ矢サイダー。
先日、新しい販促キャンペーンを始めました。ラベルの裏を見てみると三ツ矢サイダーをテーマにしたオリジナルの短歌などが載っています。
さらにQRコードを読み込んで専用サイトにアクセスすると若者たちに人気の声優たちが短歌を読み上げます。
しかし、なぜ短歌に目をつけたのでしょうか。
アサヒ飲料
玉置明日美さん

短文で伝えやすいというのがすごくいいのではないか。
SNsでもすごく話題になっているので狙い通りだなと。
実はいま短歌や川柳にはまる若者たちが急増しているといいます。
短歌イベント 来場者(23歳)

短歌は31文字考えて出せば読んでもらえたり、アウトプットの反応の速さが現代に合っているかな。
短歌イベント 来場者(29歳)

自分自身を見つけ出すという手法として突き詰めていくような感覚かな。
デジタル時代ならではの新たなスタイルの短歌も登場。変身を遂げる短歌の今を追いました。
アイスの棒が「5,7,5…」
次々と誕生する新発想の短歌
東京・西荻窪の書店「今野書店」でこの日行われていたのは現代短歌をテーマにしたトークイベントです。
若者からの人気を集める枡野浩一さんなど3人の歌人が登壇しました。
歌人
枡野浩一氏

25年前から時々、短歌ブームと言われる。
正直、今が一番短歌ブームかも。
現代歌人の一人者たちが実感する短歌ブーム。その中心となっているのはいまZ世代と言われる20代の若者たちです。
来場者(29歳)

SNSなどツイッターで短い言葉で伝える文化が浸透した中で、短歌という表現方法が選択肢として挙がりやすくなった。
インスタや短歌のアプリを見てみると若者たちが積極的に短歌や川柳を投稿して楽しんでいるのが分かります。
さらに新たな短歌の楽しみ方も登場しています。
一見普通のカレンダーに見えますが、よく見てみると日付の部分に平仮名。順に読んでみると「はるにはもういないとしっていつつめのきせつのようにきみのなをよぶ」。5・7・5・7・7の31字の短歌になっています。
さらにアイスの棒にも「前線も位置へとついてチューブ型アイスを折れば夏の号砲」。
これはツイッターで人気を集めているデザイン短歌と名付けられた作品。
日常で見かける風景や物が単価とミックスされて新たな魅力を生み出しています。
制作したのはコピーライターの秋山智憲さん。
コピーライター
秋山智憲さん

"こんなの短歌ではない"という意見もいただくが、文学は移ろっていくものかなと勝手に解釈しているので、今っぽい違った楽しみ方を提供できるのも一つあるかな。