日本でも人気の正体不明のアーティスト、バンクシーの作品。
オークションでの落札価格はいつも注目され、イギリス議会を描いた作品は13億円。
医療従事者への感謝を込めて描かれた作品は25億円もの値が付きました。
普通なら私たちの手の届かないバンクシーの作品ですが、その所有者に10万円ほどでなれるという仕組みがイギリスでスタートしました。
ARTCELS
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規制緩和で活気を取り戻すロンドン。
ロンドン支局の中村航記者、
地下空間で始まったバンクシー展ですが普段では見られないよう作品がたくさん並んでいます。
こちらは有名な巨大なキャンバス画です。
20日から始まるバンクシー展「ジ・アート オブ バンクシー」。
パレスチナ紛争を揶揄した花束を投げる人や故ダイアナ元皇太妃の肖像が描かれたニセの10ポンド紙幣など100点近く展示されています。
ほとんどが個人コレクターの所有物です。
「作品はいくら?」
ジ・アート オブ バンクシーのプロデューサー、ショーン・スウィーニー、
アートの価値はその時々で変わるので値段は言えない。
実は今、そんなバンクシーの作品を誰もが手軽に所有できる仕組みが登場しています。
ディム・スリーさん、
「バンクシーの1口オーナー」こんなふうに言えるのはすごいこと。
こちらの男性が見せてくれたのは「ARTCELS(アートセルス)」というサイト。
少額出資でアート作品の共同オーナーになれるサービスを提供しています。
4月に募集が始まったのはバンクシー作品や日本人アーティスト、奈良美智さんの作品など12点。
1口1,000ドル、およそ11万円からバンクシーのオーナーになれます。
今まで一度もアート投資はしたことがなかった。
導入されたのはNFTと呼ばれるデジタル証明書の仕組みです。
アートセルス創業者のエリオ・ダナさん、
これらの作品はNFTとしても作り出されている。
作品のデジタル版を作り、共同所有のトークン(しるし)を作っている。
NFTは偽造が不可能なデジタルデータで、本物であることが証明されるため鑑定書などの真贋を疑わずにアート初心者でも安心して投資ができます。
オンラインでのアートへの投資需要は世界的に高まっていて2020年の投資額は過去最高の1兆3,600億円。
こうした最新技術がさらなる市場拡大につながるかもしれません。
この仕組みを使えばコレクター同士が所有権を直接オープンな形で売買できる。
市場が流動的になるだけのマーケットがある。