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[WBS]女子サッカー「WEリーグ」!プロ化で何が変わる?[大宮アルディージャVENTUS]

2021年9月9日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

9月12日に国内初の女子プロサッカー「WEリーグ」が開幕します。

参加するのはアマチュアのなでしこからの9チームに新設された2チームを加えた11のクラブで初代女王を目指します。

そのWEリーグを率いるのはサッカー選手の経験と30年以上金融機関に務めたキャリアを持つ岡島喜久子さんです。

今回のプロリーグ発足には女子サッカーの強化にはとどまらない多様性を認める社会の実現がありました。

大宮アルディージャVENTUS

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WEリーグ参加クラブの一つ「大宮アルディージャVENTUS」。

サッカーJ2の大宮アルディージャを運営するNTTのグループ会社がWEリーグ参入に向けて今年発足させた新チームです。

どこにパスしてるんだ。

チームを率いるのは日本代表監督も務めた佐々木則夫さん。

10年前、ワールドカップ優勝をともに経験した鮫島彩選手をはじめ現在25人が所属しています。

WEリーグでは各チーム15人以上の選手とプロ契約するよう定めています。

小島ひかる選手(27歳)。

去年までは事務の仕事をしながらなでしこリーグ2部でプレーをしていましたが晴れてプロ選手になりました。

去年までは仕事とサッカーの両立を大切にしないと体がもたなかった。

今は仕事をしなくても同じくらいの待遇でありがたい。

プロ契約には3種類あり、最低年俸は270万円。年俸以外にも試合の出場回数や勝利の数に応じた報酬が加算されます。

大宮アルディージャでは男子選手たちと同じトレーニングルームを女子選手にも開放。収入面以外のバックアップ体制も強化しました。

佐々木総監督は日本代表チームにとってもWEリーグに意義は大きいと話します。

日本代表チームが再度世界一を狙うにはプロリーグを作ることが大事。

WEリーグ運営面でのトップ、チェアに就任したのが岡島喜久子さんです。

1980年前後に自身もサッカー女子日本代表として活躍しました。

その岡島さんがWBSの単独インタビューに応じました。

1970~80年代なので今とは全然違う。

私たちのときはやるチームが無い。対戦チームすらない。今はうらやましい。

岡島さんは31歳でサッカー選手を引退。その後は30年以上アメリカなど海外で金融の仕事に携わってきました。

その経験が生かされたのはWEリーグの新たなスポンサー開拓だったといいます。

新しいパートナー企業に行くとき、女子サッカーのスポンサーになるのは女性の権利向上をうたうSDGsに対する投資として考えてくださいと話した。

岡島さんがWEリーグで掲げた理念は女子サッカー・スポーツを通じて、夢や生き方の多様性にあふれ、一人ひとりが輝く社会の実現・発展に貢献すること。

今、市場が注目するSDGsに通じる考え方です。

その理念に共感し、最上位のタイトルスポンサーに名乗りを上げたのが人気アイドルグループ「NiziU」を起用したCMで知られるソファブランドのヨギボーです。

ヨギボーを展開する会社では今後、サッカースタジアムにセンサリールームと呼ばれる特別な観戦部屋を設置します。

ヨギボーを日本で展開するウェブシャークの岸村大安取締役。

感覚過敏や自閉症の人が落ち着ける部屋をスタジアムに導入する啓発を通してWEリーグでジェンダーの枠を超え、1人1人が輝く社会の実現に向けて取り組みを推進していけると考え、協賛することにした。

日本の女子サッカーの強化と同時に多様性を持つ社会の実現を目指す岡島さんは…

他の女子スポーツの人から「女子サッカーが成功しなかったら日本の女子スポーツは全部成功しない」と。

その意味でもかなりプレッシャーはある。

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