
日本のスマートフォンユーザーの2人に1人が使っているといわれるアップルのiPhone、その最新モデルがアメリカで発表されました。ところがこの最新iPhone、急速に進む円安で日本での価格に異変が置きています。
最新iPhone 前モデルから約2万円アップ
多くの人が集まった新製品発表会に姿を見せたのはアップルのティム・クックCEO。写真撮影に応じ、笑顔を見せていました。
アップル
ティム・クックCEO

iPhoneは人々に愛され、生活の重要な一部だ。
われわれは常に高い目標を掲げ、より良い愛される製品作りに挑戦している。
今回発表された新型のiPhone14シリーズ、カメラの性能が向上し、暗い場所でもより鮮明な写真が撮影することが可能に。
動画撮影では走りながら撮影しても映像がブレないよう補正機能が強化されました。
さらに安全面での新たな機能も。交通事故などによる衝撃を検知して、自動で救助を要請。
また、アメリカとカナダでは電波が届かない場所で遭難しても人工衛星に接続して緊急メッセージを送信できます。
そして注目されたのが新型iPhoneの価格。基本モデルはアメリカでは799ドルと1年前に登場したiPhone13と同じ価格に据え置きました。
しかし日本では11万9,800円とiPhone13の発売時の価格よりもなんと2万円以上高くなっています。
値上げの背景について発表会を取材した専門家は…
ITジャーナリスト
石川温さん

為替の影響かと思う。
アップルはアメリカでの値段は一切変えていない。
日本だけの価格が上がっていることからすると為替の影響によって、そういう値段にせざるをえない。
iPhone13が発表されたとき、1ドル109円台だった為替相場は現在30円以上円安に。
7月にアップルは日本での価格を引き上げています。
ITジャーナリスト
石川温さん

数ヵ月前の判断で値付けされていると思うので、数ヶ月前は1ドル135円ぐらいで落ち着くとアップルは思っていたのではないか。
今後140円台が続くとどこかのタイミングで再値上げはありえる。
iPhone値上げ 中古市場に異変
早くも値上げの可能性が囁かれる中、中古スマホ市場ではある異変が…
スマホの販売や買取を手がけるイオシス・アキバ中央通店、9月8日はお客様の姿はまばらでした。
イオシス店員
菊田沙生さん

iPhone14が高すぎるので持っているモデルをそのまま売らずに継続して使われるのでは。
この店では去年のiPhone13の発表日には新モデルに買え変えようとする人から中古スマホの買い取りの依頼が15台ありました。しかし、9月8日に中古の買い取りは1台のみ。
店を訪れたお客さんも…
お客さん

12万円は高い。今までと比べると高いという印象。
番組スタッフ
10万円の壁は大きいか?

お客さん

大きい。
今回のiPhone14の値上げによって買い替えを控える人が増えることで中古スマホの価格にも影響があるといいます。
イオシス店員
菊田沙生さん

iPhone13などの出回る数が少ないとこれ以上価格が高くなる可能性がある。