株式会社くしまアオイファーム
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続いてやって来たのは宮崎県の最南端に位置する串間市のくしまアオイファームという会社。


早速ご担当者のところへ。後ろには広大なさつまいも畑が。

「くしまアオイファームの方ですか?」

くしまアオイファーム会長の池田と申します。

ばっちりと髪型が決まった会長の池田誠さん。

実はくしまアオイファームさん、串間市に東京ドーム4.2個分のさつまいも畑を持っているかなり大きな会社。

「従業員の方ですか?」

生産部のメンバーです。

「すいません、くしまアオイファームさんってさつまいもで儲かってるんですか?」

儲かってます!

社員さんも儲かりを実感しているくしまアオイファーム。

その年間売上げは…

今期だいたい15億円。

2013年の創業から右肩上がりで売上げを伸ばし続け、創業からわずか8年で30倍以上の年商15億円。

実はこの会社、たださつまいもを作って売っているだけじゃない。

あるアイデアで売上げを急増させているんだそう!

一体何をやっているのか?

弊社のおやついもになります。看板商品です。

くしまアオイファームの儲かりさつまいも「おやついも」。

ポイントは芋の大きさ。

「ちっちゃいですね。」

ちっちゃいです。これくらいのサイズです。

そう、小さいだけ!

普通のさつまいもと比べるとその差は歴然。

しかも、そのお芋を袋に詰めて売っているだけ!

ところがその売上げは…

年間300万袋を売っております。

小さい芋を袋詰めしただけの商品がなぜ300万袋も売れるのか?

実はそのお客様がちょっと意外なところにいるんです。

一番売れているのは海外です。香港、シンガポール、台湾、タイ、マレーシア。

このおやついも、ほとんどがシンガポール、香港などの東南アジアで売れている。

実際にシンガポールのスーパーでは、確かにおやついもが並んでいます!

シンガポール在住のカリンさんにさつまいも事情を聞いてみると…

「シンガポールの方ってイモ好きなんですか?」

大好きですね、ハハハ。

実は昔から東南アジアのご家庭では炊飯器を使って小さな芋を蒸した、いわゆるふかし芋をおやつ感覚で食べる習慣があった。


日系スーパーでやっている焼き芋スタンドはコロナ前は大行列。

5年ほど前から東南アジアの日系スーパーでは焼き芋がブーム。

日本のさつまいもは甘くて美味しいというイメージが定着してた。

そこに目をつけた池田さんがおやついもの輸出販売に乗り出したってワケ!

日本ブランドを活かすためパッケージは日本語のままなんですって。

もちろん海外にさつまいもを売るのにはいろいろなハードルが。

例えば、
日本国内から輸出するときに時間がかかりますのでさつまいもの劣化が起こります。

この長時間の長旅で芋が傷んでしまい、かつては運んだ芋の6割近くを廃棄しなければならないという問題があった。


そもそもさつまいもが痛む原因は収穫や土を洗う工程で生じる傷。

傷から水分が染み出て芋にカビが生えてしまうのです。そこで池田さんは考えた。

芋を35度くらいの温度と100%近い湿度の中に約36時間置く。

そうするとさつまいもに薄い膜が形成されます。

かさぶたのような状態ですね。

実はこれ、かぼちゃなどを保存するときに使うキュアリングという技。

さつまいもを高温多湿な空気の中に入れておくと皮の下に膜ができて傷を修復することができちゃう。

池田さんは2015年に1億円を投資しておよそ250トンの芋を一気にキュアリングできる巨大貯蔵庫を建設。

おかげで8年前に6割を超えていた輸出したおやついもの廃棄率はなんと6分の1、10%にまで減少したっていうからスゴい!

現在、くしまアオイファームのさつまいもの輸出量はなんと日本全体のおよそ3割!

まさにNo.1さつまいも輸出メーカーに成長したのです。

くしまアオイファームはおやついもでがっちり!

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