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[WBS]米中首脳会談!「台湾」めぐり激しい応酬

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アメリカのバイデン大統領と中国の習近平国家主席は7月28日におよそ4ヵ月ぶりとなる首脳会談を行いました。緊張が高まる台湾情勢をめぐり両首脳は互いを牽制し、激しい応酬となった模様です。

米中首脳「台湾」めぐり応酬!習主席"火遊び"に警告

およそ2時間20分に及んだ米中首脳会談。焦点となったのは台湾情勢です。

アメリカ
バイデン大統領

現状を変更したり、台湾海峡の平和と安定を損なったりする一方的な行動に強く反対する。

バイデン大統領はこのように習主席をけん制。ただ、中国が不可分の領土とする中国の立場に異を唱えない政策を堅持する考えを示し、台湾独立も支持しないことを明言しました。

しかし、中国が主権を主張する台湾海峡でアメリカが公然と艦艇を通過させていることなどから習主席からはこんな指摘が…

中国
習近平国家主席

アメリカは言行を一致させ"一つの中国"の原則を遵守すべきだ。

習主席は「外部勢力の干渉に断固反対だ」と反発し、「領土の一体性を守ることは14億人を超える国民の断固たる意思」だと強調しました。

そもそも台湾情勢をめぐり激しい応酬となった背景にはペロシ下院議長の台湾訪問計画。アメリカの大統領、副大統領に次ぐポストの人物が台湾を訪問することは感化し難いことなのです。

CCTV

火遊びをすれば自ら焼け死ぬ。アメリカはこのことを明確に理解することを望む。

さらに仮に8月1日に訪問することになった場合、中国軍の創設記念日に重なるため習主席のメンツを潰すことにつながりかねません。

台湾情勢の緊張が高まる中、両首脳は対面での会談に向けて調整を進めることを確認しました。

日米主導で"経済秩序"!中国念頭の「2プラス2」発足

一方、中国に対抗するための新たな動きも。

経済分野で日米協力を深める外務・経済閣僚の協議の枠組み「経済版2プラス2」の初めての会合が7月29日にワシントンで始まりました。

林外務大臣

個別に議論するのではなく、外交・安全保障と経済を一体として議論することが不可欠である。

中国が世界経済秩序の主導権争いで攻勢をかける中、半導体のサプライチェーンの強化や先端技術の輸出管理など経済安全保障の分野で協力を進めます。

今後、日米で国際的なルール作りを手動し、インド太平洋地域の「脱中国」を進める狙いです。

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