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[WBS]アメリカ中間選挙まで1ヵ月!なぜ?省エネ家電にお客さんが殺到

ワールドビジネスサテライト(WBS)

バイデン政権の今後を大きく左右するアメリカの中間選挙。中間選挙まで1ヵ月を切る中、アメリカではバイデン大統領肝いりの法律の制定で省エネ家電にお客さんが殺到していました。

省エネ家電にお客さんが殺到
アメリカ中間選挙 バイデン氏に追い風

今年8月、アメリカ南部ケンタッキー州で38人が犠牲になった大規模な洪水。西海岸では山火事が今年に入って5万件以上発生。

こうした災害の多くは気候変動によるものとされています。

そうした中…

アメリカ
バイデン大統領

インフレ抑制法に署名する。これは歴史的に最も重要な法律の一つだ。

8月中旬に成立したインフレ抑制法。インフレ抑制法の中に実は再生可能エネルギーの導入を補助する気候変動対策が盛り込まれているのです。これにより今、ある変化が…

ニューヨーク・ブルックリンにある家電のショールーム「AJ マディソン」を訪ねました。商品を見ると「省エネ割引」と書かれたシールが目立ちます。

ニューヨーク支局
ライアン・マキューン記者

こちらのショールームではIHコンロが売れていて、なかには展示品まで売れてしまっている商品があります。

店内にはIHコンロについて質問をするお客さんの姿が…

お客さん

いまIHコンロの補助金があると聞いたが。

店員

費用の100%もしくは850ドルのいずれか低い方を受け取れます。

インフレ抑制法によりIHコンロや省エネ乾燥機などの家電を買うと割引になるとして消費者が殺到しているのです。

お客さん

IHコンロの導入は確実に増えると思う。環境にも生活にも役立つから。

家電の配送センターにも異変が起きていました。

1日に1,000個の商品を発送する配送センターには家電の箱がずらり。

配送センターのマネージャー

これはヒートポンプ乾燥機。

この配送センターでは全米から省エネ乾燥機の注文が1ヵ月で50%も急増。この日も省エネ乾燥機300台以上の出荷に追われていました。

バイデン大統領の支持率はじわじわと上がり続け、現在は42.9%に。

気候変動対策について街で意見を聞くと…

市民

どちらの政党であっても気候変動は気になるので民主党にとって有利になると思う。

市民

インフレは全ての人に影響するので気候変動よりインフレの方が大事。

専門家はこの気候変動対策が民主党にとって追い風になる一方で、課題もあると見ています。

倫理・公共政策研究所
ヘンリー・オルセンシニアフェロー

インフレ抑制法は民主党の有権者を活気づかせたが、無党派層の有権者にアピールできるようなものではない。
無党派層は気候対策を優先していないからだ。
彼らは経済を重視している。
つまりインフレや自分の貯蓄が減るのを気にしている。

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