こちらに様々な商品が並んでいます。
カルビーのシリアルやはごろもフーズのシーチキン、ドトールコーヒーのボトル缶コーヒーなどお馴染みの商品ですが、これらは全てアマゾンジャパンが手掛けているPB(プライベート商品)です。
何故、アマゾンはプライベート商品に力を入れるのでしょうか。その戦略を取材しました。
アマゾンジャパン合同会社
[blogcard url="https://www.amazon.co.jp/"]
7月12日、アマゾンジャパンが開いた会見。
アマゾンジャパンのノア・ボルンプライム事業本部長、
過去最大規模のプライムデーを開催する。
年に1度開かれるアマゾンのセール「プライムデー」。
年会費4,900円を払っている有料会員のみが参加できます。
さまざまな商品がお得に買えることもあり、去年は過去最高の売り上げを記録しました。
こちらはセール品の一部。通常11万円以上するル・クルーゼの鍋セットは今回のプライムデーならなんと5万円に。
1万3,980円のタブレット端末は7,980円で提供します。
さらに、
こちらアマゾンのプライベート商品、色々と種類があります。
カルビーのフルグラ、よく見ると「SOLIMO」とあります。シーチキンにも「SOLIMO」、ドトールの缶コーヒー、これも「SOLIMO」です。腰痛用のコルセットも「SOLIMO」。幅広い商品をアマゾンのプライベートブランドと同じ名前で展開しています。
プライベートブランド
日本企業と共同開発したアマゾンのプライベートブランドの商品。中には企業のブランド名を併記するダブルブランドのものもあります。
こちらはアマゾンのプライベートブランドから出ているカルビーのフルグラ。6袋入りで4,988円。
1袋あたり831円です。通常よりお得となっています。
何故いま、プライベートブランドに力を入れているのか?
アマゾンジャパンの消費財事業本部、吉沢直大事業本部長、
日用品は習慣的な購買。購買頻度が非常に高い。
プライベートブランドとしてお客様に愛着を持ってもらうことでアマゾン全体にも愛着を持ってもらえるのでは。
定期的に購入が必要となる商品を重点的にラインナップに揃えるアマゾン。今後もプライベートブランドの商品を拡充したい狙いです。
その一方で…
「メーカー側がアマゾンでPBを出すメリットは?」
カスタマーレビュー等で商品がどう受け入れられるかを見極めた上で商品の開発・改良を目指す。
良質なマーケティングをアマゾンと一緒に実行できる点がメーカーにとってもメリット。
アンファー株式会社
[blogcard url="https://www.angfa.jp/"]
アマゾンとプライベートブランドを共同開発するアンファー(ANGFA)。
去年、主力商品のスカルプDシャンプーなどをアマゾンの客層に合わせて新たに開発しました。
育毛成分を減らす代わりにアロマ成分を追加。
価格を3,900円から1,730円に抑えて販売しています。
アンファーのブランド戦略本部、吉田南音本部長、
お客様がアマゾンに流れてしまうことはデメリットかと思っていたけれど、そんなことは全くなくて、新規のお客様が獲得できたり、日ごろ出せない露出先に出せたり、トータル的に考えるとプラス。
通常だと高い掲載費がかかるサイト内の広告をアマゾン側が無料で目立つところに掲載してくれるようになることも大きなメリットだといいます。
薄毛に悩む男性をターゲットにしているスカルプDは元々店頭よりもひと目が気にならないネットで購入する人が多い商品。
アマゾンと親和性があり、新規顧客の獲得に成功しているといいます。
デメリットや良くなかった点は感じていない。
「ダブルネームでなかったらやらない?」
そうですね。ダブルネームだからこそやった。
スカルプDがきちんと露出できるということだったので。
アマゾン側もメーカー側もメリットがあるプライベートブランド。
来週のプライムデーも追い風にさらなる盛り上がりを見せていくのでしょうか。