株式会社アマタケ
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宮城県多賀城市にあるアマタケの工場。
工場長の井上彰さん、何を作っている会社なんですか?
鶏肉の生産から加工まで、えー…すいません…ちょっと汗が…
いきなり汗びっしょりの井上さん曰く、アマタケはチキン専門の会社。
「地味チェンジしてるって聞いたんですけど。」
アマタケのサラダチキン。
これ、最近スーパーやコンビニなどで結構見ますよね。
今はいろんな会社のサラダチキンがありますが、元祖はアマタケ!
で、どんな地味チェンジしたのか?
以前のサラダチキンを見せてもらうと…
うーん、どのへんが違うのか?
チェンジ後と比べてみると確かにちょっと違う。
リーダー、何がどう変わったのか分かりますよね?
正解は…
サラダチキンの皮を取りました!
「それだけですか?」
地味チェンジですんで。
初期の商品には鶏皮がついていたんですが2014年にそれを取っちゃった!
すると年間販売数400万パックだったのがバタバタと飛ぶ鳥を落とす勢いで伸びていき1,100万パックに!
地味チェンジ
でもどうして鶏肉の皮を取ることに?
営業がスーパーの店頭で試食と販売をしている。
一般の主婦の方々と鶏のムネ肉についてお話をした時に「ムネ肉を購入しても皮は使わないで捨てている」。
だったら最初から皮を取っちゃおう!ってことになったワケ。
するとこのチキンに意外な人たちが飛びついた!
糖質制限ダイエット
筋肉を鍛えている方、男性のムキっとした方が40個とか50個と注文を入れている。
ちょうどサラダチキンが地味チェンジしたのと同じ頃、日本に糖質制限ダイエットブームが!
鶏の皮を取ったムネ肉を使ったサラダチキンはカロリーを40%もカット。
高タンパク低カロリーで糖質制限ダイエットにぴったりってことでダイエット中の人やアスリートが食べるようになったんです。
皮を取っただけで3倍近く儲かった夢のようなチェンジ!
大きな問題
しかし影にある大変な問題があったんです。
それは、
ムネ肉の皮を取ってしまうとジューシーさがなくなってパサパサ感だけが残る。
この状態じゃ厳しい。
モモ肉と比べてただでさえ脂肪分が少ないムネ肉は脂が多い皮を取ってしまうとパサパサした感じになってしまう。
これじゃ、さすがに売り物にならない。
頭を悩ませたアマタケさん、鶏のムネ肉をジューシーにするいくつものワザを編み出した!
鶏のムネ肉をジューシーにする数々のワザ
まずは最初のタレに肉を漬け込む工程。
これ、ただ漬け込むだけだとムネ肉の中までタレが染み込みにくかった。
そこで、
真空状態にして調味液が肉の中まで染み込んでいく。
タンクの中の空気を抜いて真空にしていくと鶏肉がじわっと膨張。
細かく開いた隙間からタレが全体に染み込んでいくんだとか。
さらに、
パッケージもより美味しくなる形にしている。
「パッケージで美味しくなるんですか?」
なりますね。これだ!と思いました。
「そんなに違いますか?」
違います!
なんでも鶏肉をパッケージに包むパック詰めの仕方で「パサパサ」から「しっとり」とした食感にチェンジできるらしいのですが…
「どうやって?」
この部分は企業秘密。
「この奥でパッケージ作業をやっているんですよね?」
ダメです!私にもまだ幼い子どもがいるので…
どんな方法でパックしているかは口外厳禁!
そしてパッケージのデザインもチェンジ!
お肉の上に名前がドーンとあったのですが、皮がないのがひと目で分かるように場所移動。
いまやサラダチキンはスーパーの精肉売り場だけでなく、惣菜やカット野菜のコーナーでも売られ大ヒット!
目下、工場では24時間フル稼働で製造中!
なんですが…
工場としましては今の生産状態が精一杯…
「もう限界ですか?」
に近いですね!
嬉しい悲鳴じゃないですか!
アマタケはサラダチキンの皮を取ってがっちり!
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