お盆の帰省ラッシュは8月11日にピークを迎えました。コロナ前には及びませんが人手は回復しつつあるようです。そうした中、コロナ特需もといわれてきたアウトドア分野では競争が激化しています。新たなお客さんを狙って動き出すその現場を取材しました。
3年ぶりお盆行動制限なし!感染対策意識し人手も増加
加納康翔記者
東京駅の新幹線ホームでは帰省や旅行に出かける方で長蛇の列ができています。
お盆休みが本格化した8月11日に東京駅の新幹線ホームは朝から混雑。行動制限のないお盆休みは実に3年ぶりです。
宮城へ帰省
仙台に帰る。
番組スタッフ
祖父母に会うの楽しみ?
宮城へ帰省
うん。
岩手へ帰省
父方の田舎に。
番組スタッフ
何が楽しみ?
岩手へ帰省
新幹線に乗るの。
新潟へ帰省
帰省はコロナ禍になってからは初めて。
自己責任だけど帰省してもいいかなと。
自由席の乗車率は東海道、東北、北陸の各新幹線の一部列車で100%を超えました。
一方、上野駅前にも行列が。新型コロナの抗原検査場です。
利用者
自覚症状はないけど無症状の可能性もあるのかなと念のために。
利用者
無料なので受けさせてもらおうと。
8月11日、都内では新たに3万1,247人の感染を確認。前の週の木曜日と比べ4,000人ほど減りましたが新型コロナの第7波は続いています。
空の便では…
全日空
小山田亜希子執行役員
8月に入ってお盆時期の予約が伸びてきている。
8月11日の国内線の予約数はANAグループが15万人以上とコロナ禍では1日の最高となりました。日本航空はおよそ11万人で2社ともコロナ前と比べておよそ9割まで回復しています。
また高速道路では最長37キロの渋滞が発生。コロナ前には及ばないものの感染対策を意識しながら人手は増加傾向にあります。
スキー場をキャンプ場に!アルペンの狙いとは
こうした中、家族連れで賑わっている場所が。虫取りに水風船で遊ぶ子どもたち。ここはキャンプ場です。
京都から来たお客さん
最高。猛暑で暑いけど山は過ごしやすい。
賑わいを見せるこちらのキャンプ場。実は先月オープンしたばかりです。
そして…
藤田拓也記者
こちら、お盆の季節にたくさんのテントが並ぶキャンプ場ですが運営しているのはスポーツ用品店のあるアルペンです。
キャンプ場「アルペン アウトドアーズ しろとりフィールズ」を開業したのはスポーツ用品店のアルペン。利用したのは冬はスキー場として使われる場所。そのため標高およそ1,000メートルと夏でも涼しいのが売りです。
さらにゴンドラに乗って夜は星空を楽しむことができるほか、キャンプ場から徒歩1分の場所にある天然温泉にも入り放題です。
アルペン
ウイングヒルズ白鳥リゾート
木下靖支配人
ありがたいことに満員で予約は今は取れない状況。
スポーツ用品にゴルフ、そしてアウトドアと3つの主要ブランドを展開しているアルペン。スキー場やゴルフ場はすでに運営していますが、キャンプ場の運営は今回が初めてです。
狙いは何なのでしょうか?
アルペン
専務執行役員COO
二十軒翔氏
小売事業が圧倒的に規模が大きいのでキャンプ場に来たお客様をECや店舗にいかに誘導していくか。
いろいろなものをキャンプ場で試し、買ってもらう流れを作っていければいい。
キャンプ場ではアルペンの店舗で販売しているいろいろなブランドのテントなどをレンタルできます。
テントをレンタルしたお客さん
快適、中も広くていい。
いろいろなテントを借りて試してみて良かったものを買おうかなと。
コロナ禍で個人消費が低迷していることからアルペンの今年6月期の純利益は前の年に比べて51%減少。異業種が続々と参入していて競争が激しいアウトドア市場ですが新たなお客さんとの接点を作り売上を伸ばしたい考えです。
アルペン
専務執行役員COO
二十軒翔氏
たくさんフィードバックがもらえる環境が作れる。
店の品ぞろえに反映、接客の中に生かしたり、プライベートブランドの開発に生かすことが競争にも打ち勝つ大きなきっかけになると思っている。