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[WBS]今度こそ!?リベンジ消費②!なぜ?都内に大型店続々[株式会社アルペン]

2022年3月30日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

東京・新宿駅東口エリアにある路面店の平均賃料の推移です。新型コロナの影響を受けて撤退した店が多く賃料は右肩下がりとなっています。

一方でこうした賃料の下落を好機と捉え、かつてない規模の店舗を構える企業が出てきています。2日連続でお伝えするリベンジ消費。今回は超大型店舗でリベンジ消費をつかもうとする企業の戦略に迫ります。

今度こそ!?リベンジ消費

"体験型"巨大店舗で勝負

新宿東口にあるこちらの大型ビル。大きく「Alpen TOKYO」と書かれています。

以前は大型ビジョンを備えたヤマダデンキがあった場所です。

この一等地に4月1日にオープンするのがスポーツ用品販売大手のアルペングループ最大規模の旗艦店「アルペンTOKYO」です。

この店が狙うものとは…

4月1日にオープンするアルペンTOKYOの店内に来ています。合計10フロアの巨大な店舗でその大きさを生かしたさまざまな仕掛けがあります。

私はいま1階にいますが色とりどりのランニングジューズがずらりと並んでいて、横にもあり、さらに後ろ、壁側にもあります。非常に豊富な品ぞろえです。ランニングシューズだけで500種類あるということです。

私の足元には新国立競技場のトラックと同じ素材を使用しています。実際に使用するときの走り心地や履き着心地を体感することができます。

そしてこちらはバスケットボールのコーナーです。ボールやバッシュなどさまざまな商品がありますが、注目はこちらも床です。アメリカのバスケットボール「NBA」のコートと同じ素材が使われています。

この店舗、アルペングループの主要な業態のSPORTS DEPO、GOLF5、アルペンアウトドアと全てが入っていて延床面積は1万2,000平方メートルです。合計10フロアでおよそ35万点の商品を扱っています。

店舗の大きさを生かした仕掛け、ほかにもたくさんありました。

7階のゴルフクラブなどを販売するフロア。

店の広さを生かし試し打ちのスペースは8つあります。

クラブフィッターの大川舞子さん。

いま持っているクラブのシャフトがRシャフトで少しやわらかいもの。

もう少し硬いシャフトを持ってきて打つとしっかり打てる。

国内に4台しかないという機械を導入。打ったときのヘッドスピードや方向、距離などのデータが一目瞭然。

試打できるクラブも2,000本も用意されています。

テニスのフロアでは床に全米オープンのコートの素材を採用。

バトミントンも含め350種類のラケットを取り揃えています。

重さに数グラムの個体差があるラケットも瞬時に計測。お客さんの好みに合わせてプロがその場でガットなどの調整をします。

テニス担当の加賀康二朗さん。

この打つ感覚が目で見えるので「これです」と自信を持っておすすめしやすい。

5階のアウトドアフロアに移動してきました。ここからは店舗を統括する鎌田貴之さんに案内してもらいます。

目を引くのがカラフルなテントのペグですね。相当な量があります。

85種類で1万5,000本ほどあります。

こちらには350種類のテントがあり全て設営することが可能です。こうしたサイズのあるものに関しては買ってから試すことがなかなかできないのでこういうサービスをさせて頂いている。

こちらは買い物というより遊びに来た、スポーツのテーマパークのような感覚を覚えました。

コロナの感染拡大によって消費者がこれまで我慢してきた外出先での買い物や行楽など一気に再開するかどうか、いわゆるリベンジ消費には期待しているのでしょうか。

こちらの店舗は新宿駅から徒歩1分のところで、まん延防止等重点措置も解除されて周辺では日中多くの人が行き交っていました。そして社長もこのように話しています。

アルペンの水野敦之社長。

コロナが明けたら部活も再開されると思うし、マラソン大会をはじめスポーツイベントも再開される。

いま苦しんでいるカテゴリーも正常化に戻れば戻るほどそういったカテゴリーも復調してくると思う。

アルペンとしては部活やスポーツイベントなどの再開がリベンジ消費につながることに期待していました。その機を逃さないためにコロナによって賃料が下がったいま都心の一等地に大型店舗を構えてリベンジ消費に備えているということです。

こうした大型店舗でリベンジ消費をつかもうといいう動きはほかの業界にもあるようです。

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