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[WBS]「日本の食品 輸出EXPO」!外国人バイヤーの注目は?[株式会社大潟村あきたこまち生産者協会]

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日本の食品などの輸出額ですが去年は前の年と比べて25%以上増えて調査開始以来初めて1兆円を突破しました。

好調な輸出をさらに伸ばそうと6月22日に外国人のバイヤーを招いた日本の食品に関する展示会が3年ぶりに開催されました。

歴史的な円安も追い風になる中、外国人のバイヤーたちが注目する日本の食品を取材しました。

円安 追い風に"日本食品"輸出!外国人バイヤーの注目は?

6月22日に東京ビッグサイトで始まった「日本の食品 輸出EXPO」。およそ400の企業と団体が出展しました。

和牛や魚介、加工食品などさまざまな食品が並びます。

会場には海外から買い付けに来た外国人の姿も多く見られました。

オーストラリアの貿易会社のバイヤー、デイビットさんとレンカさんです。

オーストラリアの貿易会社
デイビット・レノンさん

海鮮系のおつまみやおやつを探している。

最初に訪ねたブースはフルーツデザートのメーカー「たらみ」。

果実がたっぷり入ったゼリーは日本でも人気ですが、デイビットさんたちの反応は…

オーストラリアの貿易会社
レンカさん

間違いなく本物のフルーツよ。

オーストラリアの貿易会社
デイビット・レノンさん

いいね。
これを来年3月に欲しい。どうなるか試してみましょう。

早速、トライアルで商品をオーストラリアに輸出する方向で商談を進めることになりました。

続いてやって来たのは愛媛県で海産物を加工する食品メーカーの「オカベ」。

こうした海産物のスナックは現地でも人気が高く、早速注文の相談に突入。

通訳

月にコンテナを1台から3台くらい続いて注文したら?

オカベ
伊藤哲文さん

コンテナは20フィート(長さ約6メートル)?
40フィート(長さ約12メートル)。

注文量が日本側の予想を超えていましたが…

オカベ
伊藤哲文さん

チャレンジしたい。

商談は成立しました。

ほかにも2件ブースを回ったデイビットさん、日本の食品は魅力的なものが多いとしてさらに購入を進めたいとしています。

オーストラリアの貿易会社
デイビット・レノンさん

良い品質にはお金を払う。
少し高くてもお客様は買うだろう。

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海外への輸出に期待が高まる中、いま注目を集めている日本の食品があります。

それがギョーザ…ではなく…

餃子計画
木本将大さん

秋田県のを米粉にして皮に加工して使用している。

ロシアによるウクライナ侵攻を受け、小麦やトウモロコシの価格が高騰し続ける中、日本の米がいま世界から注目されています。

特に米粉は今年に入り輸出量が急増。前の年に比べ2.3倍にもなっています。

こうした人気の高まりに期待を寄せているのが生産者たちです。

大潟村あきたこまち生産者協会はあきたこまちの生産者によるブース。

いま一番輸出が伸びているのが…

大潟村あきたこまち生産者協会
事業開発部
加藤貴之さん

グルテンフリーパスタが一番でている。

こちらは米粉で作ったパスタ。米粉には小麦粉に含まれるグルテンが入っていないため健康食品としても人気が集まっているといいます。

オーストラリアのバイヤー

オーストラリアではヴィーガン・オーガニック・グルテンフリーが少しはやっている。
それ以上にメイド・イン・ジャパンがはやっている。

さらにいま輸出拡大を狙っているのがパックご飯です。

大潟村あきたこまち生産者協会
事業開発部
加藤貴之さん

今年1月に台湾に輸出し初めて、2月には中国向けと輸出が進んでいる。
パックご飯はアメリカへの輸出が日本としては一番出ている。
われわれもアメリカに輸出していきたいし、オーストラリアやEUに出していきたい。

"あきたこまち"を世界へ!「パックご飯」「甘酒」輸出

そのパックご飯を作っているのが日本有数の米どころの一つ、秋田県・大潟村。

去年、ここに専用の工場が完成しました。

ジャパン・パックライス秋田
江幡隆一管理部長

ここがパックライス工場。
製造能力は1分間に100食。1時間6,000食、1日10万食のペースで製造。

大潟村あきたこまち生産者協会などがつくったのは21億円かけた最新の工場です。

ここを拠点に海外向けの出荷拡大を狙います。

工場の隣には精米工場も。

大潟村あきたこまち生産者協会
柴田総士さんさん

大潟村で作られた「あきたこまち」です。

玄米の状態から3段階に分けて丁寧に精米します。

その米を使い海外向けに新たに売り込むを狙うのが…

大潟村あきたこまち生産者協会
柴田総士さんさん

甘酒です。米こうじと水で仕込んでボトル充填している。

秋田で開発されたこうじ菌を使っていてアルコール分はありません。その特徴を活かし新たな市場として狙うのは中東などのイスラム圏です。

甘酒は「フレッシュ・ライスモルト」と命名してアピール。

さらに…

大潟村あきたこまち生産者協会
事業開発部
加藤貴之さん

じつは「ハラル認証」をとっていて、イスラムの方も安心して飲んでもらえる。
米製品含め、お米の輸出も伸ばしていきたい。

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