シリーズ消費増税「知られざる攻防」。
3回目となる今回は「水の攻防」です。
わたし達の生活に欠かせない水も増税するものとしないものがあります。家計だけでなく、さまざまな所に大きな影響を与える水を巡る意外な攻防を追いました。
昭島市
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東京・昭島市。
街を流れる水路を見てみると…
水が湧き出ています。
昭島市は水が豊富で水道水にはミネラルウォーターより美味しいといわれる深層地下水が100%使われています。
その水を飲むお宅では…
横田ひろみさん、
おいしいよね。
おいしいからいつもそのまま飲んでいる。
昭島市に住む横田さん一家。
子どもが飲むミルクを作りますが、使うのは水道水です。
10月からの増税に伴い水道水も消費税は10%になります。
「水の消費税が上がることは?」
知らなかったです。
一方、
「ペットボトルの水は軽減税率で8%。」
同じ水なのに。
買った方が安いと錯覚して買っちゃうかもしれない。
水は水でもペットボトルで売られている水は軽減税率の対象となり消費税は8%です。
はすぬま温泉
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それでは水をたくさん使うところでは増税の影響が大きいのでは…
東京・大田区の銭湯に向かいました。
午後2時、開店準備に追われていたのは店主の近藤和幸さんです。
清掃にも大量の水を使用。
さらに浴槽にお湯を張ります。
「水はどのくらい使う?」
100トンから130トン。1日で。
「水も料金が上がるみたい。」
きついね。そうなるとうちらもきつい。
なんと1年間にかかる水道代は300万円。増税分をカバーするためには少なくとも年間で100人以上、お客様を増やす必要があります。
なるべく安い方がいいに決まっている。
でも苦しい部分もあるので葛藤する。
都内の銭湯は5年ぶりに値上げしますが、お客様の負担を考え、460円から470円の値上げに留める予定です。
「入浴料上がるのは?」
嫌な気持ちある。
だって働いてないもの、われわれは。
栃木県なかがわ水遊園
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水の増税で負担が大きそうなところといえば水族館です。
なかがわ水遊園の施設チームリーダー、高橋正人さん、
アマゾン川をモチーフにした水槽。
ここには世界最大級の淡水魚、ピラルクーがいる。
「水はどうやって?」
ここの400トンの水は近くの井戸から持ってきている。
水道水はほとんど使っていませんでした。
一般的に水族館は井戸水や海水を汲み上げていて、そのためには電気が必要になります。
電気も増税の対象となるため、こちらでは入場料を50円値上げする予定です。
守谷市
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茨城県守谷市。
夏に開催する雪合戦が街の見物です。
街をPRするためには雪を作る大量の水が欠かせません。
今後、増税の影響を受けると思いきや…
街は意外な策に打って出ました。
それが…
守谷市の松丸修久市長、
消費税増税に伴って水道水を値下げ予定。
水道代の値下げに乗り出した狙いとは?
人口は減らさない、できれば増やしていきたい。
上下水は生活の基盤なので、少しでも住みやすさを満喫してもらえたら。
一般的な家庭で2ヶ月の水道代が9,510円の場合、10月以降は9,461円に。49円下がる計算です。
その一方で市は年間5,000万円の税収が減ることになります。
どのようにカバーするのでしょうか?
守谷市上下水道事務局の奥野清輝課長、
守谷市内の井戸水をくみ上げている浄水施設。
この2つの施設を廃止する予定。
守谷市はコストの見直しに乗り出しました。
老朽化が進んでいた市の浄水施設を廃止し、県の浄水施設から水を調達することに。
年間9,000万円かかっていた運営コストをカットすることで10年間は黒字を維持できるといいます。
今回の値下げで住民を呼び込み、市の税収を押さえたい考えです。
全国的に公共料金を上げる方向なので、その中で結果的にPRになったのか
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