株式会社あきんどスシロー
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回転寿司大手、株式会社あきんどスシローが開いた発表会。
水留浩一社長は、
「世界の海からいいネタ100円プロジェクト」。1皿100円というお客様が喜びを感じてもらえる、この価格帯で勝負をしていく。
100円の新商品4種類を11月30日から順次販売するのです。
南米チリ産のうにをたっぷりと乗せた「濃厚うに包み」。
「天然黒マグロ赤身」の黒マグロの赤みは大西洋で獲れた天然のものです。
一般的には最低でも2~3倍の価格になるものを全て100円にしたのです。
これまで株式会社あきんどスシローは1皿100円の低価格の寿司を武器に成長をしてきました。
しかし、アベノミクスが始まった直後の2013年には200円前後する比較的、高価格のメニューを積極的に取り入れたはずですが。
堀江陽商品本部長は、
どんなお客様であっても高価格よりは、高価格のものを当然100円で食べられた方がうれしいのは間違いない。
2016年9月期の売り上げが約1,450億円と過去最高を記録する見込みの株式会社あきんどスシローですが、今後、さらなる成長のためには100円メニューの強化が必要だと考えたのです。
ミスタードーナツ
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ここにも100円メニューを打ち出した企業があります。
ドーナツ専門店大手のミスタードーナツ。
11月8日からポン・デ・リングやオールドファッションなど定番商品の多くを10円から30円ほど値下げし100円に。
お客様の反応は、
セールのときによく買っていたので、いつも値段が下がるということなのでうれしい。
値下げの理由
一体なぜ値下げしたのか?
株式会社ダスキンの広報担当、角田綾子さんは、
独自の調査の結果、お客様の買いやすい価格が分かったので、その結果に基づいて価格を設定した。
ミスタードーナツは今年、去年に比べ売り上げが落ちています。
セブン-イレブンなどのコンビニエンスストアがドーナツに力を入れ始めたことが影響しているのか聞くと、
コンビニの影響とは考えていない。消費者の生活動線が変わったことに対する会社の対応の遅れが原因。
時代とともにお客様の集まる場所が変化したことで商店街や駅前の店舗への客足が減り閉店が相次ぐ結果に。
しかし、今回の値下げでお客様は増えているといいます。
商品の価格を下げれば売上も落ちますが、どうカバーするのでしょうか?
何度も来ていただくことで、客数や販売個数が上がるので、そういったところでカバーできれば。
株式会社鎌倉ベーカリー
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一方、100円を武器に拡大を続ける企業も。
関東地方を中心に13店舗を展開する鎌倉ベーカリー。
2014年に創業したばかりです。
「一番の魅力は?」
種類が豊富。
正直100円でどのくらいかと思っていたが、期待以上の味だった。
100円パン
店内で焼き上げられる約100種類のパン。
そのほぼ全てが100円です。
一番人気は「鎌倉カレーパン」。
スパイスが効いた本格的なカレーがぎっしり詰まっています。
株式会社クリエイティブアルファの広報室、松葉谷維子さんは、
店のコンセプトが感動の「100円」パン。ここは譲れないポイントとして頑張って貫いていく。
コスト
この100円を死守するため、株式会社鎌倉ベーカリーでは徹底的なコスト削減を行っています。
例えばレジは基本的に1人。パンを袋に入れるのはお客様の仕事です。
さらにキッチンでは、時間がかかるといわれる生地作りはセントラルキッチンで一括製造。
店では成形と発酵、焼きを行うだけです。
さらに家賃を抑えるため全店舗を郊外に出店。
全て居抜き物件で建設費も削減していました。
節約志向は今後も続いていくと考えている。安ければよいというわけではなく、品質などにこだわってりうお客様が増えているように感じる。常にさらなる改善を心がける。