味の素冷凍食品株式会社
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東京都中央区の味の素冷凍食品。
笑顔でお出迎え頂いたのは開発担当の開発マーケティンググループ、多田祐之介さん。
では早速、億ヒット商品を教えてください。
こちらです。冷凍ギョーザです。
冷凍ギョーザ
2つ目の奥ヒット商品は1972円発売の冷凍ギョーザ(200円)。
年間で約1億パック売れている商品。
「1億パック?」
12個入りでおよそ200円の冷凍ギョーザが年間販売数なんと1億パック。
金額にしておよそ200億円。
この売上げは国内で販売されている全ての冷凍食品の中で堂々のNo.1!
ものすごい奥ヒット商品なんです。
でもどうやって1億パックのギョーザを作っているのか?
味の素冷凍食品関東工場
冷凍食品を生産している群馬県の関東工場へ。
製造担当の製造第3グループ長、井田知巳さん、教えてください!
1億パックを作らなきゃいけないので効率よく早く作ることを心がけています。
「やっぱり大変なんですか?」
非常に大変です。
年間1億パックということは、月におよそ830万パック、1日およそ27万パックって大変!
ギョーザの具づくり
まず最初はギョーザの具づくり。
鶏と豚の合い挽き肉の塊を機械でミンチ状にカット。
冷凍ギョーザの調理工程でどうしても手作業でやらなければいけない作業が…
従業員の方がキャベツを取り出し…
そう、キャベツの芯取り。
物凄い早さで芯を取り除いて8分の1サイズにカット。
「どのくらいのキャベツを?」
2,000~3,000個くらい、1日でみんなで!
キャベツが固い時は腕に力が入って1日やっていると手が痛くなります。
「キャベツ嫌いになりませんか?」
たまには嫌になる時があります。
キャベツは1つ1つ大きさが違うので、これだけはどうしても手作業になってしまうんだとか。
こうしてキャベツや肉などを混ぜ合わせ具をどっさーと作る。
ちなみにこれでギョーザ3,000個分。
最強の秘密兵器
そして、冷凍ギョーザ年間1億パックの生産を可能にした最強の秘密兵器がこちら。
「これ今、何をやっているんですか?」
ギョーザの成形をしております。
包む機械が非常に早く動きます。
大量のギョーザをとにかく速く包む特注のマシン。
その内部ではカットした皮の上に次々と餃子の具がセットされガバっと2つまとめて挟み込みます。
実は餃子を作る時、一番手間と時間がかかるのが具がこぼれないように皮にミミを作る工程。
この特注マシンはたい焼き機のような金型がギョーザを挟み込む仕組みになっていて、金型に付いた出っ張りが皮を引っ掛けながら折り込む。
するとものすごい速さでミミ付きのギョーザを包みまくることができるってワケ。
1分間で150個以上のギョーザが作られています。
複数のマシンを使い1分間に150個以上、1日に2,500万個以上のギョーザを包み、中部、四国を加えた国内3工場で年間1億パックのギョーザを生産しているのです。
もちろん、それだけの数を売るからにはただ沢山作っているわけではありません。
次々とこれまでの冷凍ギョーザを超える画期的な発明が盛り込まれています。
画期的な発明
焼くのを失敗しちゃう方が多い。
油も水もいらないギョーザを開発して販売しております。
「油も水もいらない?」
2012年に発売された水も油も必要ないギョーザ。
つまりフライパンの上にこのギョーザを置くだけでおいしい焼餃子ができてしまうんです。
しかもフォトジェニックギョーザに欠かせないパリッパリの羽が自然に出来ちゃうというからスゴい!
「なんでそんなことできるんですか?」
冷凍の状態なんですけど、ここが羽根の素と言いまして油と水を羽根ができる成分が混ざったものがくっついている。
実は味の素冷凍食品のギョーザはこの部分に羽根の素という秘密の塊を引っ付けています。
熱したフライパンの上にギョーザを置いてみると羽根の素からちょうどいいくらいの水分と油分が溶け出すって仕掛け。
7分後にはキレイな羽根つきのギョーザが完成です。
ギョーザが大好き、でも自分で料理をしない、そんな男性を中心に売上げは1.5倍にアップ。
とんでもない億ヒット商品に輝いたのでギョザいます。
味の素冷凍食品は冷凍ギョーザでがっちり!
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