味の素冷凍食品株式会社
現在、国内の冷凍チャーハン市場でトップに迫る売り上げを誇る味の素冷凍食品株式会社「ザ・チャーハン」。
人気の秘密は、600グラムという量にあります。
450gが主流の冷凍チャーハン市場において600グラムは異例ともいえるボリュームです。
なぜ600グラムという量にしたのでしょうか?
ザ・チャーハン
量多い。中華料理店の1人前が2つという感じ。
鼻に抜ける香りが食欲を増す。チャーシューと混ざっていい具合。
香りを出すためマー油と呼ばれる焦がしニンニクの油を使い、風味とコクを出すため具材の焼き豚も特注しました。
味の素冷凍食品株式会社の商品開発グループ、田中宏樹さんは、
こちらが中華料理店をまわったときのメモ。
この味に行き着くため、開発者は中華料理店を30店舗以上食べ歩き研究を重ねたのです。
そして担当者が中華料理店でチャーハンを食べ歩く際、必ず持参していったものがあります。
それは電子はかり。
これで開発担当者はチャーハンの量を量っていた。
「お店で?」
お店で。チャーハンが運ばれてきて、はかりに乗せて重さを量る。食べ終わった後、もう一度皿を量ると皿の重さが分かる。その差がチャーハンの量。チャーハンを炒めるときに使うおたま、あのサイズが約300グラム。ポコッと乗せたときに300グラムになる。
開発担当者が中華料理店のチャーハンの量を測定。
すると、ほぼ各店、1人前が300グラムだったことから、新製品の量もそれに合わせ300グラムを2人分の600グラムに決定されたのです。
600グラム
「600グラムは多すぎ?」
冷凍チャーハンなので、好きなときに好きな分だけ使い、余ったらしまっておける。美味しいチャーハンとはどういうことか追求して作った。既成概念を全部取り払いゼロから作り直した。
600グラムの冷凍チャーハン。
それは中華料理店で出されるチャーハンを味だけでなく、量までより本格的に再現しようとして生まれました。
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