東京ビッグサイトで開催されているAI・人工知能の展示会。
その中でもいま注目を集めているのが人の代わりに仕事をする「働くAI」です。
会場は製造業を始め建設や金融、医療関係者など多くの人で溢れ、非常に熱気を感じました。
さまざまな業種で注目を集める働くAIですが、支えているのはディープラーニング(深層学習)です。人間が物を覚えていくような感覚で学習していきます。
この働くAIを使ったサービスが徐々に増え始めています。
AI・人工知能 EXPO
[blogcard url="http://www.ai-expo.jp/"]
東京ビックサイトではAI・人工知能EXPOが開かれています。約300社が出展しているといいます。
少子高齢化が進み、人手不足が深刻になる中、活用の場が急速に広がっているAI。
特に膨大な情報からAI自らが学習し能力を高めていくディープラーニング技術は飛躍的な発展を遂げています。
AIオシエル
[blogcard url="https://oshiete.goo.ne.jp/ai/"]
その技術を使ったのが恋愛相談にのってくれるというAI。
「もっと仲良くなるにはどうしたらいい?」
AIオシエルは、
笑顔で挨拶をしてみては?
「どんな話をしたらいい?」
他の異性にはしない、特别なことをしたらいかがでしょうか?
インターネット上の口コミサイト「教えて!goo」が持つ膨大なデータを活用して作られたAI、恋の悩みに的確なアドバイスをするといいます。
NTTレゾナントの中辻真AI担当課長は、
AIのいいところは即時性、すぐに返せるので夜中に悩み事ができたときもすぐに返せる。
株式会社センスタイムジャパン
[blogcard url="https://www.sensetime.jp/"]
顔の魅力度を判定してくれるAIがあるといいます。
顔の値が出ています。93、86と出ています。年齢も大体31歳とちょっと若く判定してくれています。
センスタイムジャパンの榮世䇊社長は、
90はメチャクチャ高いです。80以上あればすごくいい。
鼻や口などの顔のパーツを判別する顔認証技術「HumanAction」。
中国で億単位の情報をもとに作られたAIのため、従来の百万単位で作られたAIより顔認証の精度が高いといいます。
実際に中国ではこの技術を防犯カメラに導入していて20年前の写真からでも今の顔と一致させることができるといいます。
顔認証システムは警察官の代わりに犯人を迅速に探すことができる。
株式会社オプティム
[blogcard url="https://www.optim.co.jp/"]
AIを使った監視カメラ「AI監視カメラサービス」。
カメラに映った人や危険な場所をAIが判別。線路に落ちるなど危険な状況が発生した時に自動的に教えてくれます。
オプティムの山本大祐さんは、
鉄道業界も他の業種と同じく少子高齢化。過疎地域を含め駅のサービスや安全性をどう向上させるかが課題。人的資源への解決策としては有効。
SCSK株式会社
[blogcard url="https://www.scsk.jp/"]
AIが搭載されたセルフレジ「ワンダーレジ」。
SCSKの田崎史夫さんは、
バーコードを読ませず画像だけで精算できる。
このレジはカメラで撮影した画像からAIが何の商品かを認識。瞬時に金額を計算してくれます。
支払いにはSuicaといった電子マネーを使用します。
レジ4台に対し店員が1人くらいで済むように運用を考えている。
株式会社エルアンドエー
さらに大手IT企業も無償でAIに必要なツールを公開する試みを始めています。
4月5日に行われた報道陣向けのAIセミナー。
そこで登壇したのはグーグルが公開しているAIシステム「テンサーフロー」を使って独自のAIを開発中だというエルアンドエーの田原大輔副社長。
福岡県田川市でクリーニング店をやっている。「テンサーフロー」と「ケラス」というツールを使い、無人レジを開発中。
実は田原さん、エンジニアの経験はなくプログラミングの知識はユーチューブや本から学んだといいます。
田原さんが使用しているテンサーフローはグーグルの画像認識や検索結果の最適化などに実際に活用されています。
現在ではグーグルのほか、マイクロソフトなど数多くの企業がこうしたツールを無償で公開しています。
クリーニングハウスレモン
福岡県田川市、田園風景が広がるこの地に田原さんがIT化を進めるクリーニング店があります。
店に入ってみると、受付にぶら下げられていたのはカメラ。
お客様がいるかどうか、自分で学習させた人工知能が判断し、何の商品か学習させることに今チャレンジしている。
カメラの下で洋服を広げると、映像から衣服の種類をAIが判断し、商品のクリーニング代が表示される仕組みです。
よくクリーニングに持ち込まれるというスーツやシャツ、ズボンはAIの学習頻度も高いため識別精度は90%以上。
一方で取り扱う機会が少ない学生服などの精度はまだ低く、今後の学習が必要だといいます。
他にも田原さんはIT機器に詳しくない人でも簡単に使える配送時の確認ツールを自作し導入。
商品4点分打ち込んだので完了を押す。これで配送してもいいですよと。
こうした店のIT化は地方だからこそ必要なのだといいます。
過疎化・高齢化が激しいので人の確保は大変。無人レジができてお客様がセルフでサービスを受けられるようになればお客様にとってメリットも高いし、未来をつくっている方が仕事として楽しい。