アメリカのバイデン大統領とイギリスのジョンソン首相は17日に電話で会談し、来週G7、主要7ヵ国で会議を開きアフガニスタンへの対応をめぐり協議することを決めました。

アフガニスタン
18日の首都カブール市内。
銃を持ったタリバンの戦闘員が警備にあたっていました。

同じ市内では前日、タリバンの支配に講義する女性たちの姿が…

2001年までの旧タリバン政権は女性の教育や就労を厳しく制限していました。そのタリバンの復権に危機感が高まっているのです。

ただ、17日に初めて記者会見を開いたタリバンの幹部が強調したのは…
タリバンのムジャヒド報道官。
神の意志はイスラム法にある。われわれは女性が働くことを認めている。

女性は社会の重要な要素であり、われわれは女性を尊重している。

社会が必要としているあらゆる場面で女性は積極的に存在感を示すだろう。

また「誰にも報復しない」として融和姿勢をアピールしました。

タリバンによる支配を国の内外に認めさせたい思惑があると見られます。
一方、アメリカのバイデン大統領とイギリスのジョンソン首相は17日に電話で会談。

来週G7首脳会議を開き、アフガニスタンへの対応をめぐって協議することで合意しました。

ホワイトハウスのサキ報道官。
昨晩(16日夜)、7機の輸送機がカブールを飛び立ち、700人から800人を脱出させた。

各国は自国民や協力してきたアフガニスタン人の国外への脱出を急いでいます。

カブールの空港には脱出を試みようとする人が殺到。

こちらはアメリカ軍の輸送機の写真。最大積載人数は134人なのですが…

ロイター通信によるとおよそ640人がすし詰めて搭乗。

こうした混乱の中、アフガニスタン中央銀行を率いていたアフマディ総裁代行も国外に脱出。国の経済が危機的な状況になると懸念しています。

アフガニスタン中央銀行のアフマディ総裁代行。
物価が急騰して食料や基礎的なものの値段が上がってしまう。
