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[WBS]イオン 魚販売で新戦略!"高級店"のマダイ お手頃に[イオンリテール株式会社]

2022年1月5日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

青森県大間産の黒マグロ、211キロあります。1月5日、新春恒例の豊洲市場の初競りが行われ最高値で落札されました。

一方、スーパー大手のイオンはこの日、高級寿司店などで提供されるマダイを通常のマダイとほぼ同じ値段で販売する取り組みを始めました。

一体どんな仕組みなのでしょうか。

新春恒例マグロの初競り!落札最高値 1,688万円

午前5時過ぎ。

東京・豊洲市場で初競りが開かれました。

注目の一番マグロは銀座をはじめ世界で12店舗を展開する外食企業が去年より2割ほど安い1,688万円で競り落としました。

鮨 銀座おのでら、坂上暁史総料理長。

値段が先行してしまいがちだが、お客様においしい物、初物、縁起物を食べてもらって、いい1年になることを願っている。

毎年白熱するマグロの初競り。

しかしこの日、番組が注目したのはその7時間前。

高級店の"朝締め"マダイ!スーパーでもお手頃価格で

愛媛から半日かけて豊洲市場に到着した1台のトラックです。

荷台の水槽から取り出したのはプラスチックのケース。仕切りの間にきれいに並んでいるのはマダイです。しかも生きています。

「なぜこういった形で運んでいる?」

大都魚類の山本智道さん。

タイ同士が当たって傷ついて商品価値が下がらないように。

実はこのマダイ、養殖生産量全国1位を誇る愛媛県で育てられたもの。生きたまま丁寧にケースに仕分けられます。

従来は高級寿司店や料亭向けに活魚車と呼ぶトラックいっぱいに積まれ豊洲市場に運ばれていました。

ただコロナ禍で需要が低迷。トラックの空いた3分の1ほどのスペースを埋めたのがスーパー大手のイオンでした。

朝締めたばかりのマダイが販売されているということですが、立派なタイがずらっと並べられています。

生きたままのタイを店内で捌き、切り身などに加工します。その名も「朝〆真鯛」。

高級寿司店などが買い取らなくなった分を引き取る大量仕入れによりコストも抑えられ、価格は従来のマダイとほとんど変わりません。

新鮮さに安さが加わり、多くのお客様が次々に手に取っていきます。

見るときれい今日のは。買っちゃいました。

朝締めはやっぱり違うんだろうなあって。

では、気になるのその味は…

想像のはるか上をいきました。脂も乗っているし、ものすごく身が引き締まっていて、コリコリで、お店で出てきても何の違和感もないぐらいおいしいです。

地方から直送した鮮魚を販売当日に活き締めして首都圏で販売するイオンの新たな取り組み。

朝〆真鯛の販売目標は2月末までに1万5,000匹を掲げています。

イオンリテールの室井英男さん。

その時期の旬の魚、おいしい魚を提供したいのでそれに向かってまい進したい。

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