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[WBS] ヒモも靴底もすべて同じ素材!アディダスが「再生シューズ」発表!

2019年6月5日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

6月5日は国連が定めた世界環境デーです。企業がイメージアップの一環で環境対策に取り組み事は当たり前になっていますが、ここに来て主力商品でエコを売りにする動きが増えています。

エコな商品は果たして消費者の心を掴むのでしょうか?

アディダスジャパン株式会社

[blogcard url="https://shop.adidas.jp/"]

スポーツを通して日本の社会や次世代のために取り組みことで持続可能な未来を実現できる。

アディダスが発表したランニングシューズ「フューチャークラフト.ループ」。

実は底の部分からヒモまで一つのポリウレタン素材だけで作ったものです。

従来のシューズは10種類程度の素材を接着剤で貼り付けるためリサイクルが困難でしたが、このシューズの場合、使い終わったシューズはまるごと粉砕し、熱加工してペレット状に戻します。

そして繊維の形に。

シューズが単一素材でできているためリサイクル材料から作り直すのです。

中地功記者、

こちらのシューズ、すべて同じ素材で作られているということですが、靴底やアッパー部分、ヒモまですべて触り心地が違います。

素材メーカーなどと協力し、10年がかりで開発したこのシューズ。まだ試作段階ですが、2021年の発売を予定しています。

ほかにも店にはシューズやアパレルの回収ボックスを設置。

なぜここまでエコにこだわるのでしょうか?

アディダスジャパンのトーマス・サイラー副社長、

海洋汚染が地球の驚異となっている。

持続可能な取り組みはアディダスの柱。

プラスチックごみ

世界で深刻化するプラスチックゴミの問題。海に流れ出るプラスチックごみは毎年800万トン以上あり、世界の消費者の関心を集めています。

アディダスは2015年から海洋プラスチックごみを再生してシューズの素材として採用。

100万足の生産から始まりましたが、今年は10倍以上の1,100万足を生産する予定です。

このようにエコを売りにした商品に勝算はあるのでしょうか?

持続可能で見た目も格好よく魅力的な価格なので十分に競争力はある。

企業が着目するプラスチックごみの問題。深刻化するのにはある理由が…

中国はリサイクルするためのプラスチックごみを世界で最も輸入してきましたが、2017年に輸入を禁止。

行き場をなくしたプラスチックごみがいま世界各国で増えているのです。

株式会社セブン&アイ・ホールディングス

[blogcard url="https://www.7andi.com/"]

企業は次々と対策に動いています。

グループとして成長する一方で規模拡大に伴う環境負荷も大きなものを出してきた。

こう反省の弁を述べるセブン&アイ・ホールディングスの井阪隆一社長。

日本コカ・コーラと6月5日に発表したのは・・

日本コカ・コーラのホルヘ・ガルドゥニョ社長、

セブン&アイグループの店頭で回収されたペットボトルを100%使用したリサイクルペットボトル。

6月10日にリニューアルする共同開発商品「一緑茶一日一本」。

これまでとの違いはセブン&アイグループの店頭で回収したペットボトルを再生し、その素材だけを容器に使っている点です。

日本の使用済みペットボトルの回収量は62万トン。ただ、ペットボトルとして再生するのは技術的に難しく、およそ1割にとどまっています。

セブン&アイグループでは2012年から店頭で使用済みペットボトルの回収を開始。現在、759台の回収機が設置され、年間およそ3億本を回収しています。

これまでは最終的にどうリサイクルされているのかお客様から見えませんでしたが、特定の商品で再生ペットボトルの採用をアピールすることで使い道を見える化したのです。

お客様はどう見るのでしょうか?

ものが良ければ全然それでいいなと思う。

値段が高かったら選ばないと思うが、同じか安かったら選ぶかもしれない。

価格は127円と従来から据え置きました。再生ボトルを使うコストは企業側が負担する形です。

ビジネスとして成功するのでしょうか?

新しい技術を始めるにはコストがかかる。

規模が大きくなればコストは安くなり競争力が上がる。

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