1ヶ月あたり4万円の定額制で登録されているいろいろな家に住み替えることができる会員制のサービスが始まります。
地方で深刻化している空き家などの新たな活用法として自治体からも注目が集まっています。
株式会社アドレス
[blogcard url="http://address.love/"]
ベンチャー企業のアドレスが4月から開始するのは…
アドレスの佐別当隆志社長、
月額4万円で住居、光熱費、Wi-Fi、家具、アメニティーも全部そろっている。
身一つで4万円でどこでも住める。誰もがセカンドハウスのような家を持てる。
月4万円でどこでも住み替え放題になる定額制のサービス。
その仕組みがこちら。
全国の空き家や別荘など使われていない物件をアドレスが買ったり、借りたりしたあとにリノベーションし会員に貸し出します。
会員は月4万円を支払えば空いている部屋に住むことができます。
ただし一つの部屋に連続で住めるのは1週間です。
4月からのサービス開始と同時に全国11のエリアで入居ができます。
能津美紀さん
例えば千葉県南房総市の海辺に立つこちらの物件。
かつては民宿として営業していました。
今後、内装をリフォームしたうえで3部屋を貸します。
風呂やキッチンは住人同士で共有します。
物件の貸し手側には月10万円の賃料収入が入ります。
物件の貸し手の能津美紀さんは、
たくさん使ってもらえると私たちも家も喜ぶ。
いい活用方法だと思う。
空き家問題
こうしたサービスの背景にあるのは全国で急増する空き家の問題。
全国の住宅に占める空き家の割合は2013年は13%でしたが、2033年には27%を超すと予想されています。
空き家はこれから10年で2,000万戸超える。持っているだけで赤字。
「使ってくれる、状態がきれいになる、リノベーションもしてくれる」と基本的にすごく喜ばれている。
空き家問題に悩む自治体も期待を寄せます。
滋賀県大津市は市内の空き家や使われていない企業の保養所を利用して地域の活性化を図る狙いです。
4月から利用できる会員の募集枠30人に対して、すでに1,100人から問い合わせが来ています。
IT企業の50歳男性は、
関東なら1時間半~2時間ほどであれば会社に通えるので。
1週間ごとにいろいろな拠点を周り回遊する。
料理家の西村隆ノ介氏は、
民泊だと制限が多いし、一度きりで終わってしまう。
何回も自分が通うことで地方でのつながりを増やしたい。
こう話すのは料理家の西村さん。
西村さんは自分の店は持たず、定休日などで使われていない飲食店を借りて、東京都内や鎌倉などで不定期で店を出しています。
地方の方が作った農産物を使い、地元で消費できる店やワークショップをやる。
なじんだ場所が地方にあると自分も行きやすくなる。
西村さんはその地方ならではの素材を使った料理教室を開催したいと考えています。
アドレスでは今後、栃木県日光市、宮崎県日南市などでも拠点を展開する予定です。
働く場所は縛られなくなったし、新しいライフスタイルが生まれてきている。
都心と地方が行ったり来たりできる住環境を僕らが提供したい。