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[がっちりマンデー] ランクインしてるけど知らない会社(3)

2016年5月22日

ランクインしてるけど知らない会社

足立美術館

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順位美術館・アートイベント
1位足立美術館
2位直島(瀬戸内国際芸術祭)
3位箱根彫刻の森美術館
4位大原美術館
5位上野の森美術館
6位国立新美術館
7位奈良国立博物館
8位根津美術館
9位国立西洋美術館
9位金沢21世紀美術館

足立美術館

堂々の1位となった足立美術館。

足立美術館は島根県安来市にあります。

駐車場には観光バスを含め多くの車が止まっています。

多くのお客様が訪れて大盛況の美術館です。

足立美術館の武田亘広報課長によると

国内外から年間約50万人にご来館頂いています。

日本庭園

足立美術館には近代日本画の巨匠「横山大観」の数々の作品や「北大路魯山人」の器など和の美術作品が約1,500点を収蔵されています。

しかし足立美術館で一番人気があるのは絵や器ではなく館内から眺める「日本庭園」です。

窓越しに広がるのは石組みで配置された山々、白い石で水の流れを表現した枯山水の庭。
そして杉苔と茶室からの水の流れが見事な苔庭。

いずれも日本画のような美しい世界です。

日本庭園の規模は

庭園の広さは5万坪。東京ドーム3.5個分です。

足立全康さん

美術館にこのような日本庭園があるのか

足立隆則館長に聞いてみると

足立全康さんが造ったんです。私の祖父です。

足立美術館の創設者は足立隆則館長の祖父でもある足立全康さんです。

明治32年、島根県安来市の貧しい農家に生まれました。

尋常小学校を卒業後、大阪に出て商人の道を目指します。

そんなある日、ふと立ち寄った画廊で横山大観の絵に出会います。
そこで感動した足立全康さんは

大観の絵を買えるくらい立派になってやる!

と決意。

その後、繊維業や不動産業で大成功し、横山大観の絵を手に入れました。

足立全康という人は、やり出したらとことんやる人だった。だからビックリするぐらい絵を買ったんですよ。

以来、横山大観の絵を中心にコレクションをどんどん増やし昭和45年、71歳で足立美術館を設立します。

しかし島根まで日本画を目当てに来るお客様は当時は少なかった…

そこで足立全康さんはひとつの目玉として「日本一の日本庭園を造っちゃおう!」と考えました。

そのこだわりが凄かった。

足立美術館のここがスゴい(1)

絵を庭にする

足立全康さんが最も力を入れたのが大好きな横山大観の世界を庭で表現することです。

例えば横山大観の「白沙青松」をモチーフに作られたのが「白沙青松庭」。

そして名作「那智乃瀧」をモチーフにした滝もあります。

床の間の掛け軸のあった壁をくり抜いて、本当の景色が掛け軸として見えるようにしました。

足立美術館のここがスゴい(2)

細すぎる管理

開館時間の前に集まったのは足立美術館専属庭師。

お客様が来る前に日本庭園を細かくチェック。

庭の手入れで使われる竹箒は年間360本。

足立美術館が主に日本庭園で使用する赤松は背の高さと広がりは庭師により抑えることが出来ますが、幹の太さだけは年々太くなります。

せっかく作った庭園のイメージが変わってしまう場合もあります。

だから仮植場というスペースでストックを用意しています。

5年もの、10年もの、20年ものなど様々な形や大きさの松を揃えています。

赤松のストックは約400本にもなります。

日本庭園に使用している松は800本ですから、その半分が別に用意されています。

売上については

そこはご想像にお任せします。入場料は大人が2,300円。

単純計算で2,300円×50万人で約11億円?

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