男子中学生の将来なりたい職業の上位。
順位 | |
---|---|
1位 | ITエンジニア |
2位 | ゲームクリエイター |
3位 | ユーチューバー |
4位 | スポーツ選手 |
5位 | ものづくりエンジニア |
1位はITエンジニアやプログラマー、3位はユーチューバーなどの動画投稿者、時代を感じますよね。
4位がプロスポーツ選手、5位がものづくりエンジニアとなっています。
2位は、
ゲーム系の仕事に就きたい。
ゲームを作ったりしたい。
テレビゲームなどを作るゲームクリエイター。
ゲーム会社に勤めるだけでなく、少人数のグループや個人で開発するという選択肢もいま増えています。
個人のゲーム開発者とは一体どんな人なのか取材しました。
東京ゲームショウ
[blogcard url="http://expo.nikkeibp.co.jp/tgs/2017/"]
9月に開かれた東京ゲームショウ。ゲームクリエイターたちが開発した作品をお披露目する場です。
会場ではソニーやカプコンなど大手ゲーム会社が大作ゲームを発表するために多くのスペースを占めていますが、なかにはこんな場所も。
こちらはインディゲームコーナーとあります。大企業とは違って個人や少人数でゲームを作っている人たちがこちらに出展しています。
大手のゲーム会社に属さないインディー、独立系のゲームが集まるコーナー。
小規模、低予算で開発するのが特徴で今年の東京ゲームショウでは国内外から約120の作品が集まりました。
株式会社アートテクニカル
[blogcard url="http://www.arttec.co.jp/"]
プレイステーションVRに対応したゲーム「Voxel Shot VR」は5人ほどで開発したインディゲームです。
アートテクニカルの森口雄太さんは、
昔より家庭用ゲーム機向けの開発が小規模なインディーゲームでもかなりやりやすくなっている。
西田竜太さん(40歳)
こちらもVRのゲーム「メデューサと恋人」。個人で開発したといいます。
「開発費用はどのくらい?」
一般的なゲーム開発だと何千万円もかかると思うが、5分の1とか10分の1とかすごく小さい規模でやった。。
「100万円くらい?」
100万円ちょっとくらい。
どれほどの出来なのか、相内優香キャスターが体験してみると、
とても1人で作ったとは思えない臨場感。すごく深いゲームですね。
株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント
[blogcard url="https://www.sie.com/index.html"]
こうしたインディーゲームのコーナーはプレイステーションを手掛けるソニーがスポンサーとなっています。
ソニーはプレイステーション4向けにインディーゲームを販売。
ほとんどが5,000円以上する大手ゲームの半額以下です。
ソニー・インタラクティブエンタテインメントの秋山賢成さん、
大企業では時間、お金、人をたくさんかけて作るゲームが増えてきた。インディーゲームは小規模・低予算ですぐに作れる。アイデアをぱっと分かりやすく形にする。
東京インディーズ
[blogcard url="http://www.tokyoindies.com/"]
大企業に注目され始めたこともあってインディーゲーム開発は盛り上がりを見せています。
この日、渋谷のカフェ「FabCafe Tokyo」に集まったたくさんの人々。「東京インディーズ」というイベントに集まった人たちです。
3年前から始まったこのイベントではゲーム開発者が開発途中のゲームなどを途中で持ち寄り、お客様に体験してもらうのが目的です。
東京インディーズの主催者、アルヴィン・フーさん。
3年前は20~30人だったのが、今では80~90人が集まる。インディーゲームのコミュニティは大きくなっている。
麓旺二郎さん
ゲームアプリを開発した男性、麓旺二郎さん(25歳)。東京芸術大学で歌を学んでいましたが、ゲーム好きが高じて3年前から独学で個人開発をスタートしました。
開発したゲーム「Downwell」が海外で思わぬ反響を呼び、大学を中退していまではゲーム開発で生計を立てています。
ゲーム開発を始めたときに学校に行って学んだわけではなく、ネットで検索して独学でゲームを作り始めた。すごく入りやすい世界になってきている。
ただ同時に競争率が高くなってるのも事実。
大貫真史さん
そしてインディーゲームで成功する人も増えつつあります。
個人でゲーム開発をする大貫真史さん(31歳)。
海の生き物同士が戦う「ACE OF SEAFOOD」というゲームをパソコンや任天堂のWii U向けの商品として2016年に販売。
価格は1,180円で2万回以上ダウンロードされたといいます。
買い切りで2万ダウンロードくらい。約1,000円で売って半分から7割が手元に。
人気の理由はキャラクターのリアルさを追求する徹底した本物志向です。
大貫さん、あるものを見せてくれました。なんとカニの剥製です。
だいぶ前にはく製にした。魚屋で買ったカニ。中身をくりぬいてアルコールに漬けると長期保存できる。こういったものを手に取りながら写真を生かして作っている。
鮮魚店などで購入した魚やカニを自ら写真撮影。
通常、3Dのキャラクターはパソコンソフトでイチから作る必要があります。大貫さんは複数の写真を組み合わせて3Dに変換してキャラクターを作ったといいます。
コストを抑えた開発をすれば十数万円の費用でもゲームは作れるといいます。
以前は大手ゲーム会社に勤めていた大貫さん。自分が作りたいゲームの開発に専念するために独立しました。
完全に一から考えてできたものは企業の中からは出しにくい。
年内には「プレイステーション4」と「ニンテンドースイッチ向け」にも発売を予定。
ソニーや任天堂などお大企業が扱うことで大手ゲーム会社と同じ土俵に立てるのです。
そしてアイデア次第で個人でも十分稼げる環境にあると大貫さんは話します。
もちろんいきなりファイナルファンタジーを作るのは無理だが、誰もやっていないことをやれば、その分野では自分が1番なので。そこに需要があれば、うまい具合に商売が成り立つ。