「ゴーストレストラン」聞いたことありますか?

このゴーストレストランというのがいま続々と増えています。一体どのようなものなのでしょうか?

株式会社SENTOEN
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東京・中目黒にあるレストラン「Kitchen BASE」。

店内に入るとすぐ現れたのはキッチンです。

隣には別のキッチンが…

キッチン2で作っているのはタイカレー。

キッチン3では麺を茹でて牛肉のステーキや野菜をのせた油そば。

キッチン4ではハンバーガーと料理のジャンルがバラバラです。

このレストランでは4つのキッチンを異なる飲食店がシェアしています。
しかし、客席がありません。

SENTOENの山口大介CEO、
発祥はニューヨーク。ゴーストレストランと呼んでいる。

ゴーストレストラン
ゴーストレストランとは自前で店舗を持たず間借りしたキッチンなどで料理を提供すること。

しかし、誰に料理を提供するのでしょうか…
すると、
注文が入りました。

注文が入るとすぐに調理。
完成した料理を袋に入れると、取りに来たのはデリバリースタッフです。

配達はウーバーイーツや出前館などのスタッフが代行。

出店する飲食店は調理に専念できます。
ウーバーイーツなどの配達代行サービスの成長が追い風となり、ゴーストレストランは日本でも増えてきているといいます。
このゴーストレストラン向けのシェアキッチンを始めた山口さん。背景には飲食業界が抱えるある問題があるといいます。

開業して1年で3割弱が廃業してしまう。

何が駄目で失敗したのか分からずに終わるレストランが多かった。

あまりリスクをかけずに始められることを価値として提供できるのでは。

飲食店の新規出店には1,000万円かかるケースもあるといいますが、このシェアキッチンを使えば初めにかかる費用はおよそ50万円。家賃や光熱費などを含めた十数万円のランニングコストは掛かりますがより少ない資金で気軽にチャレンジできる環境がいまの需要にマッチすると考えます。

将来、自分の店を持つのが夢だというタイカレー屋のシャンロン・チェアパンさんも

レストランを作るには金が掛かるし、初期費用分を回収するにも時間がかかる。

ここはサービススタッフが必要ない。開業まで短縮できる。

そしていま、このゴーストレストランにさらなる追い風が…
8%の軽減税率でお客様に提供できるので店舗を増やしていく価値はある。

消費税増税がデリバリーにはプラスになると見ています。
今後は都内を中心に出店を増やし、3年で100店舗を目指すといいます。

また8月22日からはテイクアウトサービスも開始する予定です。

トライできる場所を増やせば日本の食産業のレベルが上がっていくのでは。
