ビジネス関連 ワールドビジネスサテライト

[WBS]2年2ヶ月ぶり!インバウンド復活 早くも奪い合い!?

ワールドビジネスサテライト(WBS)

5月27日に羽田空港に到着したオーストラリアからの観光客。コロナ禍の水際対策として停止していた海外からの観光客の受け入れ再開に向けて小規模なツアーが試験的に始まっています。

訪日観光客

すべてが楽しみだし、すべての瞬間が楽しそう。
とても興奮していて本当に光栄よ。

これを踏まえて政府は6月10日から2年2ヵ月ぶりに観光目的の入国を再開させる方針です。その巨大なインバウンド市場をめぐって早くも奪い合いが始まっていました。

再開迫るインバウンド!ハワイから実証ツアー

茨城県ひたちなか市。

ツアーの参加者

アロハ。

バスから降りてきた男女4人。ハワイから来た実証ツアーの参加者です。

まず訪れたのは平安時代から続くという神社「酒列磯前神社」。

消毒やマスクの着用など感染対策がしっかり行われているかも今回の実証事業のチェック項目になっています。

旅の安全を祈願しました。

ツアーの参加者

日本に来る機会を得られてとてもうれしい。ハワイの人はみんな日本に来たがっている。

続いて向かったのが海鮮市場。ここで常にマスクをして会話も少なめに市場の中を散策していました。

日本の感染対策について聞くと…

ツアーの参加者

訪れたすべての場所で感染対策がしっかり行き届いていた。

実証ツアーを受け入れた茨城県は今後のインバウンド需要の回復に期待を寄せいます。

茨城県 国際観光課
幡谷佐智子課長

海外の旅行会社に観光情報を伝えて茨城を訪問するツアーをつくってもらえるように積極的にアピールしていく。。

インバウンド客争奪!ご当地紹介でラブコール

コロナ前の2019年には3,200万人に迫ったインバウンド客。入国規制などに伴い2021年には24万人にまで激減しました。

地方への恩恵も大きかったインバウンド。復活への期待は高まります。

ここ宮崎県でも…

私は今、高千穂峡に来ています。
高千穂峡は阿蘇山の噴火によって流れてきた火砕流が冷え固まってできた渓谷。

翻訳します。

これは宮崎県が香港に住む人を対象に行なったオンラインツアーの様子。県を代表する景勝地の魅力を実況中継します。

翻訳しているのは香港の大手旅行会社のスタッフ。

宮崎県は香港企業とタッグを組み、さまざまな観光地を擬似体験してもらいます。

ここで完熟キンカンを栽培する農家を紹介します。

こんにちは。

宮崎の特産品、キンカンの収穫体験に世界で唯一というイースター島公認のモアイ像。

触ると金運や恋愛運が上がるといわれている。

観光が主要産業の宮崎県、インバウンド再開後の取り込みを狙いいち早く動き出しています。

宮崎県商工観光労働部
小川文乃さん

オンラインツアーを見て実際に宮崎に行って体験したいという声やまた早く行きたいという声があった。
多くの観光客が来ていたコロナ前の状態に戻すのが目標。

動き出す巨大市場を狙え!復活目指し企業も動く!

6月10日の再開に観光業界からも期待の声があがっています。

JTB
山北英二郎社長

海外からの問い合わせが殺到している状況。
欧米豪についてはおそらく早い段階でコロナ前に近いところまで戻ってくるのでは。

JR東海も…

JR東海
金子慎社長

大変明るいニュースだと思う。
同じ流れの中で社会活動や経済活動が盛んになって。
そういう大きな意味で期待している。

いち早く動き出した企業も。

HISが運営する外国人向けの観光案内所。中で売られていたのは鹿児島県産の焼酎や黒豚を使った商品などです。

エイチ・アイ・エス
轟木雅幸さん

コロナ前は観光商品やパンフレットを外国人のお客様に手に取ってもらう場所。

外国人観光客がほぼゼロになったことで周辺住民に向けた物産展などに切り替えました。

ここに5月27日にやって来たのは…

ポケトーク
松田憲幸社長

おはようございます。ポケトークの松田です。

自動翻訳機ポケトークの松田社長。HISに15台を無償で提供するために来たのです。

エイチ・アイ・エス
轟木雅幸さん

街を歩いて店に入った際にポケトークがあると外国人も助かる。

ポケトーク
松田憲幸社長

言葉の壁が一番大きいと思う。ぜひ活用してほしい。

HISではポケトークの無料レンタルを始める予定。インバウンド再開の準備を進めています。

エイチ・アイ・エス
轟木雅幸さん

入国制限がより緩和されるタイミングで旅行商品を提供できるように動いていきたい。

じつはポケトークの販売台数はおよそ6割減少。HISなどとの連携でコロナ前から手薄だった外国人観光客への販売へつなげる狙いです。

ポケトーク
松田憲幸社長

これまで店側が翻訳機を用意して外国人と話すのが一般的だった。
今回は外国人にも使ってほしい。

-ビジネス関連, ワールドビジネスサテライト
-