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[WBS]今年上半期 けん引役は?ビール類販売 10年ぶりプラス[株式会社秋山]

ワールドビジネスサテライト(WBS)

ビール大手4社の今年上半期のビール類などの販売数量の合計が前の年と比べ3%増えたことが分かりました。市場全体で上半期として前年を上回るのは10年ぶりとなります。どのような商品が市場のけん引役となったのか現場を取材しました。

ビール類販売 10年ぶりプラス!上半期 飲食店向けがけん引

創業100年を迎える都内の酒の卸売業者「酒類販売 秋山」。居酒屋や焼き鳥店など1日におよそ200店舗に出荷しています。

秋山
秋山裕生常務

朝の出荷時だと在庫量はこのくらいまでいく。だいたいこのくらいの線。
今は3分の1くらいになっている。

去年10月と比べると現在の取扱量はおよそ5倍に増えているといいます。

7月12日に出揃ったビール大手4社の1月から6月のビール類の販売実績、前の年と比べて3%の増加となりました。上半期の増加は10年ぶりとなります。けん引したのは業務用のビール類です。飲食店向けを中心に各社とも5割程度増加しました。

こちらの卸売業者でもビール類は好調。猛暑が追い風になっているといいます。

秋山
秋山裕生常務

うちの場合だとアサヒビールが前年比200パーセント
サッポロ160パーセント。サントリーも160~170パーセントくらい。
麒麟も160パーセントくらい。

メーカー4社のうち特に好調だったのが今年の2月に主力商品のスーパードライを発売以来36年目で初となるリニューアルに踏み切ったアサヒです。今年上半期は金額ベースで15%の増加と大幅な回復となりました。やはり業務用がけん引役となったようです。

アサヒビール
松山一雄専務

業務用の比率がそもそも高いのでコロナで一番ダメージを受けたのがおそらくビール業界の中でアサヒ。その業務用が前年比4割以上の回復でその部分を取り込めた。
2020年の10月にビールが現在になり、新ジャンルが増税となり、価格差が縮まったことでビールへの回帰はそこから流れが始まり今でも続いている。

ただ市場全体で2019年と比べると依然として13%程度のマイナス。まだまだ新型コロナ禍前の水準には戻っていない状況です。さらに足元ではこんな懸念も…

秋山
秋山裕生常務

コロナの陽性者が1万1,000人まで急速に増えた。
飲食店でスタッフと一緒に食事をしたが予約が減っているという話は出ている。
年末まで持ちこたえられればいいが年明けが一番不安。

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