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[ガイアの夜明け] オンリーワン商品で「本場」に挑む!(1)

2016年6月15日

オンリーワン商品で「本場」に挑む!

よなよなエールの超宴

5月下旬、群馬県北軽井沢のキャンプ場に約1,000人が集まっていました。

ビアフェスと呼ばれるビールのイベントです。

入場料は5,000円。
グラスがプレゼントされ、好きなビールが6杯飲めます。

ビールについて学べるワークショップも用意されていました。

テイスティングセミナーでは数種類のビールを飲み比べ、風味の違いを確かめていきます。

果物、植物、ナッツ類、様々な風味があるようです。

グラスセミナーではグラスの形状で風味が大きく変わることが体験できます。

ビールの種類によって最も適したグラスを選ぶというものです。

株式会社ヤッホーブルーイング

このイベントを仕掛けたのは株式会社ヤッホーブルーイングというビールメーカーです。

井出直行社長は48歳。

小さなメーカーですが、10種類以上のビールを作っています。

これは「アメリカンペールエール」というスタイル。これは「ホワイトエール」。これはものすごく苦い「IPA」と呼ばれるビール。

大手のメーカーが主にクセの少ない万人に受ける味を作っているのに対し、株式会社ヤッホーブルーイングは好みの分かれる個性的なビールを展開。

商品ごとにターゲットを変えているのが特徴です。

水曜日のネコ

水曜日のネコは女性向けの商品。

原料にオレンジの皮を使いフルーティーに仕上げています。

インドの青鬼

インドの青鬼はビールマニア向けの商品です。

強烈な苦味が売りです。

お客様の反応

ビアフェスに参加したお客様は

全然違う。奥深くて、どんどんはまり込んでいった感じ。

このビールは柑橘系の匂いがしてとか、このビールはチョコレートとか、コーヒーの香りがしてとかワインにしかないような表現がビールにも通用する。

自分好みの味を選べることに加えて、ユニークなネーミングとパッケージが話題になり、大手コンビニでも販売されるようになりました。

海外戦略

その株式会社ヤッホーブルーイングが海外に打って出ようとしていました。

今季は輸出戦略の中でアメリカを重点にやっていこう。

そこは4,000社ものライバルがひしめくビールの本場、アメリカ。

日本の小さなメーカーが作るオンリーワンのビール。

世界を酔わせることができるのか?

株式会社ヤッホーブルーイング

長野県佐久市に株式会社ヤッホーブルーイングの醸造所があります。

従業員はパートを入れて約140人。

独自のレシピと製法によって作られるビールは世界からも高く評価されています。

2016年5月には世界最高峰のビールコンテスト「ワールドビアカップ」で銀賞を授賞。

100社以上が応募する部門でアジア初の快挙を成し遂げました。

現在、国内に出回るビールの9割が大手4社がつくるラガービールです。

株式会社ヤッホーブルーイングが作るのはエールビールです。

ラガービールは10度前後で1週間程度発酵させます。

酵母は下の方に集まります。
すっきりした味わいが特徴です。

エールビールは20度前後で3~4日程度発酵させます。

酵母は上の方に集まります。
コクがあり個性的な味になるのが特徴です。

株式会社ヤッホーブルーイングの歴史

株式会社ヤッホーブルーイングは1997年、地ビールブームとともに創業しました。

ところが数年でブームが去ると経営は行き詰まりました。

井出直行社長は

作っては捨てて、作っては捨てて、だんだん売れ残りの山とか、返品で返ってくる山があって。

当時、営業部門の責任者だった井出直行社長はその頃、始まったばかりのネット通販にいち早く目を付け直接消費者にアピールしました。

さらに味の改良も重ね、ターゲットを絞った様々な商品を開発。

こうした戦略があたって業績は回復し、クラフトビールメーカーとしてシェアNo.1になりました。

2つよりも3つ、3つよりも5つ、5つよりも10個。変わった要素や差別化要素が重なっていって、みんな同じ方向を向いている個性、これが出来上がってくると強い。

アメリカ戦略

ロッキー山脈を望むアメリカ中部のコロラド州。

2016年3月、株式会社ヤッホーブルーイングの社員が乗り込みました。

海外戦略チームの責任者を務めるマーケティング部の岡秀憲さんです。

訪ねたのは1997年創業のクラフトビールメーカー「オスカーブルース」です。

アメリカには現在、約4,000社のクラフトビールメーカーが存在しています。

その中でオスカーブルースはトップ20にランクインしている人気のメーカーです。

株式会社ヤッホーブルーイングはオスカーブルースと手を組み、共同で商品を開発することにしました。

香りをかいでみてください。

岡秀憲さんはあるアイデアを用意していました。

それは柚子を使用したビール。

見た目はレモンに似ているけど味は全然違うし香りもすごく強い。

香りに特徴があり、日本的なイメージの強い柚子。

これを使うことで個性を出そうと考えたのです。

これは面白いかもしれないね。柚子を使うことで複雑で深みのある味が口の中に広がると思う。

岡秀憲さんの提案に乗ってくれたオスカーブルースの担当者たち。

アメリカで売り出すレシピを考えてくれることになりました。

スーパーマーケット

翌日、岡秀憲さん達が向かったのは町のスーパーマーケットです。

訪れたのはビール売り場。

そこには驚きの光景が・・・

ここから全部クラフトビール。

アメリカでは約5年前からクラフトビールが大ブームとなっています。

訪れたスーパーマーケットだけでも約600種類が販売されていました。

冷蔵棚の端の方に目を向けるとアメリカを代表するバドワイザーやクアーズといった大手のビールが追いやられていました。

世界に打って出て切磋琢磨して頑張っていれば、その技術力というのは必ず日本でも生かせると思う。最もレベルの高いところで戦わないと本当の実力はつかないから。やっぱりアメリカでやらないといけない。

バー

さらに夜、町のバーを覗いてみるとカウンターの中にずらりと並ぶのは生ビールを注ぐサーバーです。

約100種類のビールが飲めるようになっていました。

クラフトビールは1つ1つが全く違うからいろんな味が楽しめる。バドワイザーも好きだけどクラフトビールの方がいいね。

風味のみんな違うし、使っているホップもさまざま。ワイン感覚で楽しめるのよ。

ライバルは多いものの、市場が伸び続けているアメリカ。

チャンスも大きいと岡秀憲さんは考えていました。

オスカーブルース

オスカーブルースと株式会社ヤッホーブルーイングが共同開発する柚子ビール。

レシピ作りが進んでいました。

この日、担当のティモシー・マシューさんが取り出したのはビールに欠かせないホップでした。

ホップ

ホップはアサ科のツル状の植物です。

ビールに苦みや香り、泡立ちを加えるものです。

花の部分を乾燥させペレット状にしたものをビール作りに使います。

オスカーブルースには約30種類のホップがあります。

ティモシー・マシューさんはその中から柚子ビール用に柑橘系の香りの強いものを選びました。

グレープフルーツやマスカット、ライチを感じさせる香りですね。

ティモシー・マシューさんは

スパイシーで柑橘系の香りがする、このホップだからこそ柚子と合うと思うんだ。柚子をより引き立てられる。上手く馴染むと思うよ。

柚子の香りを引き立てるためにはホップもあえて主張の強いものにしたほうが良いというのです。

柚子とケンカしないかなと思ったけど、醸造の最初の工程から入れることによって柚子とうまく馴染ませていくことが分かったので、いいビールになるのかなと。

レシピも決まり、早速仕込みが始まりました。

あのホップに柚子の果汁がたっぷり入れられます。
6月の販売を目指します。

新作ビール

4月中旬、長野県佐久市の株式会社ヤッホーブルーイング。

日本に戻った岡秀憲さん、アメリカ向けにもうひとつ新しいアイデアが浮かんでいました。

和の素材を使って新しいビールを提案したい。かつお節を使って新しいビールをつくろうと。

用意したのはかつお節。

ダシの旨みを生かしたこれまでにないビールを作ろうと考えていました。

製造が始まりました。

今回、ビールの仕込みを担当するのは加藤直さん。

早速、取り掛かります。

まずはビールの元となる麦汁の仕込みです。

麦芽をじっくり煮て糖分を抽出していきます。

そしてここで登場するのが「かつお節」。

一気に投入していきます。

「ついに入れちゃった」という感じ。きれいに混ざって、いいダシが出てくれればいい。

ところが思わぬ事態が起こります。

警告音が鳴り響きます。

詰まっている・・・

フィルターが詰まっていました。そのため麦汁に濁りが出始めています。

麦汁がキレイに濾過できなければ雑味が出てしまします。

加藤直さん、フィルターが詰まらないようフィルターにつながるバルブを調整します。

注意深く見守ること3時間。

麦汁の濾過が終わりました。

アメリカのビアフェス

6月上旬、アメリカ・コロラド州。

日本の小さなビールメーカー、株式会社ヤッホーブルーイングの井出直行社長と岡秀憲さんの姿がありました。

訪れたのは全米のクラフトビールメーカー、約50社が参加するビアフェスです。

主催しているのはオスカーブルース。
株式会社ヤッホーブルーイングが商品を共同開発しているメーカーです。

こうした場に参加できるのも現地のメーカーと手を組むメリットです。

岡秀憲さんがオスカーブルースのブースを訪ねました。

一緒に開発した柚子ビールが完成していたのです。

透明感のある、いい色に仕上がった。ちゃんと柚子の香りがするね。

缶には奇抜なことをする傾奇者をデザインしました。

「Yuzu」の文字もしっかり刻まれています。

裏にはオスカーブルースと株式会社ヤッホーブルーイングが連名で記されていました。

共同開発した柚子ビール、それぞれのブースで出します。

株式会社ヤッホーブルーイングのブースに戻った岡秀憲さんが取り出しのたのは「かつお節ビール」。

アメリカでの販売に向け、パッケージも仕上がっていました。

こちらも傾奇者のデザインです。

商品名には英語としても使われる「UMAMI」という言葉を入れました。

缶の裏にはカツオの絵も。

明らかな差別化、何らかの違いを出していかないと、ここでは生き残っていけない。やってみるしかない。

アメリカと日本で作った2つのビール。

ビールの本場で受け入れられるのか?

イベントが始まりました。

株式会社ヤッホーブルーイングのブースにもお客様が

柚子にしよう。すごくいね。味のバランスが素晴らしい。柚子の風味が効いているね。

かつお節のビールに興味を示すお客様も

魚を使ったビールなんて初めてだな。うまいな、本当にうまい。飲んでみろよ「旨味IPA」だってさ。「かつお節」っていうらしいよ。

本当に美味しいわ。素晴らしいアイデアね、他とは全然違う味よ。

ホップの苦みとかつお節の旨味がうまくバランスがとれている。どんどん飲めちゃうね。ビールはこうでないと。

フレーバーもいいし、魚が入っているせいかスモーキーだね。

魚が入っているビールなんかアメリカにはないよ。

今度まとめ買いをしてパーティーに持っていこうぜ。

この日、会場で一番んの行列を作ったのは日本から来た株式会社ヤッホーブルーイングのブースでした。

用意していた500本のビールは、どこよりも早くなくなりました。

本場に乗り込んだ井出直行社長と岡秀憲さん。

何を実感したのでしょうか?

我々みたいなビールが埋もれないで知恵を出して、アイデアを出して目立ってうける。そこを本場のアメリカでできたら、たぶんどこでもできると思う。そういう意味でいい挑戦だった。

柚子ビールはすでにアメリカで発売。

かつおぶしビールも7月には発売される予定です。

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カテゴリー:ビジネス関連
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