[ガイアの夜明け] 負けない町工場の「法則」(1)

負けない町工場の「法則」

簡単に料理ができる調理家電が注目を集めています。

ヨドバシカメラマルチメディアAkibaの勝田泰幸店長代行は言います・

定番の調理家電が非常に人気。品揃えを拡張して売り場を広くとって販売している。最近はこれまでにあった機能に、さらに1つ機能を加えて人気が出た商品があります。

調理家電は大手メーカーもあるが、普段見慣れないメーカーもたくさん商品を出している。ブランド名や会社の規模ではなく、商品の魅力が購入時の決め手になっている。直球勝負ができる分野。

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山本電気株式会社

福島県須賀川市にあるモーターメーカーの山本電気株式会社。

1934年創業で従業員は132人。

吸引力で有名なイギリスのダイソンの掃除機の掃除用モーターも山本電気株式会社のものが使われ続けています。

山本弘則社長は自動車やミシン用モーターを主に下請けとして製造していることで将来に不安を感じていました。

技術やコストなど、そういうものをクリアしないと、いつ切られるか分からない関係。

そこで2年前に家電事業を本格的に立ち上げました。

第一弾は家庭用精米機。

第二弾はフードプロセッサー。

フードプロセッサーに使用される強力なモーターは電動アシスト自転車のモーターを使用しています。

「こういうモーターがいいね」という時に社内を探すと、それに近いものは過去に作っているので結構ある。それをフードプロセッサー用のモーターにする作業が我々はできる。

新たな調理家電

新たな調理家電は「スープ調理器」。
任されたのは技術部の南條和司さん。

当然性能としては一番を目指していかないと。「ここだけは負けません」というセールスポイントがないと。

スープ調理器に使用するのは薄くて軽くパワーのある自動車用のモーター。
エンジンルームで冷却用のファンを回すモーターです。

モーターは1分間に4,000回転もする強力なものです。

完成した試作機でコーンポタージュを作ります。
コーンは薄皮が硬く砕くのが難しい食材です。コーンをうまく調理できれば、ほかの食材にも対応できます。

調理時間は20分。他社の製品に比べて10分も早く調理ができます。

プレゼンテーション

試作機を持って山本弘則社長にプレゼンテーション。

他社製品に比べて10分も早く調理ができる点をアピールします。

試食をした山本弘則社長の評価は

舌触りのざらざら感、高速で回したわりにたいしたことない。普通に世の中に売っているものと同じものを作るんだったら別に我々じゃなくてもいい。モーターもせっかく自由に作れんるんだよ。

高い目標を設定するように指摘されました。

新たなモーター

モーター開発責任者の吉田弘さんが紹介したのは開発に2年かけた自動車用の新型モーター。

普通のモーターは磁石がくっつきませんが、新型モーターはくっつきます。
理由は特殊な樹脂を使用して固めているからです。

山本電気株式会社の特許技術です。

この完成したばかりで、まだどこにも使用していない新型モーターを使用することを決めます。

新たな試作機

新たな試作機のモーターの回転数は1分間に約6,000回転。以前のタイプよりも2,000回転も増えています。

モーターがパワーアップしたのでコーンの薄皮もほぼ粉砕されます。

中津川かおりさん

調理家電に詳しい料理家の中津川かおりさんに試作機を試してもらいました。

これは裏ごしはいらない。今までどのミキサーでも、そうしても皮だけは残る。裏ごしなしではおいしく食べられたことは記憶にない。これは衝撃かもしれない。

完成度には満足して頂きましたが、思わぬ指摘をされます。

少ない時間で何か調理しながらプラスアルファ何か一品お任せでこの機械でできたら、かなり主婦としては嬉しいと思う。

色々な料理に対応できたほうが売れる可能性が広がると指摘されます。

完成品

完成したスープ調理器を首都圏に住む主婦にモニターになってもらいました。

完成したスープ調理器ではモーターの回転数を変えることで具材を砕いたり残したりできるようになりコーンポタージュ、肉じゃが、カレー、ジャム、豆乳など全60種類が作れるようになりました。

生産開始

スープ調理器はすべて国内で生産されます。

初回生産は2,000台。
売れ行き次第では人手を増やし量産する予定です。

山本弘則社長は完成したスープ調理器について

私も「ここまでできるの?」というくらいに仕上がりはいい。

販売開始

4月6日、全国の店頭に一斉に並びました。

お客様からは

料理が得意でないのでボタン一つでできるのならすごくありがたい。

初年度の販売目標は8,000台です。

大手を追いつき追い越せじゃないが、他社ではできない、うち独自のモーター技術を投入しつつ、また新たな家電製品を皆様に見てもらいたい。

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