パン工房「泰」
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大阪・富田林市。
閑静な住宅街の中にあるとあるお店。
朝7時過ぎから行列が。
「お目当ては?」
クリームパン。
朝早くから並んででも食べたいクリームパンとは?
クリームパン
パン工房「泰」。
開店時間の朝8時には毎日15人ほどの行列ができます。
お客様のお目当てはクリームパン。
特徴はサイコロのようなカタチです。
中にはカスタードクリームがたっぷり。
早速豪快にパクリ!
クリームがすごく入っているけど、甘くないので食べやすいです。
ここを食べてみて、他のを食べてみるが、たどり着くところはやっぱりここ。
そして開店から30分後には…、
早く来たんですけどね、残念です。
約100個があっという間に完売となります。
丹下崇さん
このクリームパンを作っているのが店主の丹下崇さん。
6年前まで大手企業でパンを作っていましたが、効率優先、採算重視の職場では理想とするパンは作れませんでした。
ベースの生地の作り方とか、そこから自分の思うやり方というのがあった。
理想のパンを作るため独立した丹下崇さん。
まず考えたのが他にはない看板商品を作ることでした。
地元の富田林には養鶏場が数件あるので、その卵を使った商品をぜひ作りたかった。
寺西養鶏場
店からクルマで約10分。
看板には「生みたてたまご」の文字が。
この養鶏場でクリームパンの材料となるこだわりの卵を仕入れています。
寺西養鶏場の寺西敏浩さんによると
白身と黄身の盛り上がり方が他の卵とはやっぱり違う。
比較してみるとここで取れた新鮮な卵は白身の盛り上がりが違います。
製造方法
作る過程にもこだわりがあります。
夜12時過ぎ、パンの仕込みが始まります。
一般的に生地は作り置きする店舗が多い中、丹下崇さんは全て当日に作っています。
当日の生地は作業性は悪い。
だが、できあがりの柔らかさが全く違うのだといいます。
柔らかい生地の中に先程の卵を使ったカスタードクリームをたっぷりと包み込む。
この四角いカタチがクリームたっぷりのパンをきれいに焼き上げるのに最適なのだといいます。
オーブンで18分焼き上げて完成。
従来のクリームパンの常識を覆すパン。
四角いカタチも話題を呼び富田林を代表するパンとなりました。
丹下崇さんは自らのやり方は大量生産には不向きだと語ります。
「自己流」を貫き通す理由とは?
手間暇がかかり、作業性の面でも悪いが、そんなところの裏に美味しさのワケがある。