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[ガイアの夜明け] 密着!「築地」7ヵ月 ~移転問題…そして新たな挑戦~(1)

2016年12月21日

密着!「築地」7ヵ月 ~移転問題...そして新たな挑戦~

株式会社山治

2016年5月、道を埋め尽くすほどの人が向かっていたのは東京・築地市場。大掛かりな祭りが開かれていました。

目利きのプロが選んだ厳選食材に舌つづみ。

ターレーと呼ばれる運搬車。日頃は乗ることができない築地市場の名物を楽しみます。

「ありがとう築地」と銘打たれた祭り。この時は豊洲市場へ移転することになっていた半年前。延期になるとは誰も思っていませんでした。

ひときわ大行列ができた人気店、そこにいたのは築地の仲卸「株式会社山治」の山崎康弘社長(47歳)。

国産アサリを出血大サービス。祭りを盛り上げていました。

「築地」の名前はすごい。「豊洲」と「築地」は違う。豊洲ブランドをつくるのが俺らだもんね。

仲卸

深夜2時、築地市場には全国から1日約1,600トンもの水産物が集まってきます。

その中から一瞬にして質の良し悪しを見極める目利きが仲卸の腕の見せ所です。

この道25年の山崎康弘社長、例えば白身の魚、スズキを見極めるポイントは、

少し擦れが、白身なので開けた時に血が混じる時がある。いいのと悪いのが並ぶので、それを選ぶのが仲卸の仕事。

この日、山崎康弘社長が特に目を付けたのが八丈島で獲れた見事なキンメダイ。

30ケース。

大抵の仲卸が1~2ケースなのに大量に買い付けました。

全部仕入れる。30ケース。

「売れる?」

売る。売る。売る。

築地市場の目玉は何と言っても取扱量日本一の水産物。全国から集った魚介類は水産物部卸売業者売場に並べられます。ここで買えるのは営業の権利を持つ仲卸。

そうした約600ある仲卸が軒を連ねるのが水産物部仲卸業者売場。買い付けた魚などを店頭に並べ、市場にやってくる町の鮮魚店や飲食店を相手に売り込みます。

株式会社山治は築地最大の仲卸。大きな看板がひときわ目を引きます。

従業員は106人。扱うのはマグロを除く鮮魚全般です。

早速売り込みます。

キンメダイあるよ。

キンメダイを3本。

カマスは?カマスのあぶり食べたらうまいな。

お客様と丁々発止のやり取り。

俺が食べさせ方を教えるから使ってよ。

山崎康弘社長

「築地は好きですか?」

大好き。だって生まれてからずっと築地。

「豊洲の移転で変わる?」

すごく悩む。今の時代に合った商売をしている仲卸が残るのか、頑固一徹、仲買としての仕事をきちんとやったところが残るのか。それが分からない。市場なんで、人が来てもらえる市場をつくらなきゃいけない。すごく難しい。

豊洲新市場

株式会社山治は1958年、山崎康弘社長の父、治雄さんが創業。貝の専門店からスタートしました。

扱う魚種も増え大所帯になった株式会社山治。現在、店の経営は山崎康弘社長と2人の弟が話し合いながら決めています。

この日は豊洲新市場での店舗の作りについて。

製氷機は何台?

冷蔵庫の横の1台だけ。そうしないとスペースが取れない。

株式会社山治は市場の移転を大きなチャンスと考えていました。豊洲新市場で株式会社山治の店舗が入る予定の場所は今より店舗を拡大し、豊洲での新たな出発へ気持を切り替えていました。

貝屋から始めて、貝を買っていくお客さんがタイを買う。タイが何でないの?タイやろうよ。タイを買うお客さんがヒラメを買う。ヒラメもやろうよ。そうして今の山治が出来上がってきた。

小池百合子都知事

移転準備が最終段階に入っていた8月31日。

山崎康弘社長は築地市場内にある事務所にいました。なんだか落ち着きません。小池百合子都知事の緊急会見を見るためです。

11月7日に予定されている築地市場の豊洲新市場への移転は延期。豊洲新市場は安全なのか立ち止まって考えるべき。

延期の理由は2017年1月に出る水質検査の最終結果を見極めたいというものでした。

みんな集めて考えないと。全部が狂う。

また一から。

11月の移転に向けて10年以上に渡って準備を進めてきた株式会社山治。呆然とする従業員たち。

「準備を進めてきたのでは?」

準備に12年だよ。もっとかな。移転は反対だったけど、行くと決まったら絶対に負けないつもりで準備してきた。全然違う方向に出たのは確か。何だったの?

安全宣言を出すための延期。しかし事態は予期せぬ方向へ。

東京都が行ったはずの土壌汚染対策のための盛り土が主要施設でなされていなかったのです。地下の空間では水が湧き出ていました。

施設は予定通り完成したものの移転の時期はおろか、本当に豊洲に移るのか分からない状況に。築地市場の移転問題は暗礁に乗り上げました。

豊洲市場における土壌汚染対策等に関する専門家会議

安全性の確保は移転の大前提。山崎康弘社長は東京都に訴えました。

何なんですか?盛り土をやるやる?やってないじゃないですか。安心は消費者が決める。安心安全な場所で魚を売りたいだけなんです。

緊急会議

株式会社山治は豊洲移転に向け魚を入れる水槽や冷蔵庫など、すでに億単位の投資を行っています。

各部門の責任者を集め緊急の会議を開きました。

直近の危機感としては経費が半端ではない。売り上げの利益率を1%上げるのは至難の業。だけど経費を1%削減するのは簡単だと思う。

築地に加え、豊洲でも維持費が掛かるため徹底したコスト削減を訴えます。

原点に戻ってくれ。走ってくれ。

築地魚河岸

しかし、山崎康弘社長を悩ますさらに頭の痛い案件が。

それは築地市場の目と鼻の先にある真新しい建物。その名も「築地魚河岸」です。

築地市場の東側に隣接するこの場所はもともと中央区の所有地。築地市場が移転した後も地元の賑わいを維持しようと中央区が35億円かけて作りました。

豊洲に行かなくてもこれまでと同じように築地でプロが選んだ魚を買えるというのが売りだったんですが・・・。

この施設には株式会社山治を始め、60の業者が入居を決めていました。オープンは11月19日。

今いるお客さんはみんな、本場(築地市場)の方に来るから。色分けはまだ全然していない。すごく悩んでいる。

施設が出来たからには中央区は早くオープンしたい。しかし仲卸にとっては築地市場内の家賃に加え、ここでも家賃が発生することになります。

別の仲卸も悩んでいました。

足並みを揃えるのが微妙。

本当にやるのか、うちはやらないと言うのか。やらないというわけにはいかない。

商売のスタイルを考えないと。

今ある築地市場内の店と、いかに差別化するのか。

歩いて5秒ですよ。5秒で築地市場がある。ここの場所で何をする?全然思い浮かばない。

9月でやめるはずだったので、すごい複雑なんですよね。

廃業か、存続か、移転延期で揺れていました。

有限会社徳永水産

一方、別の悩みを抱える仲卸もあります。

豊洲新市場への移転延期で築地の仲卸業者の生活にも大きな影響が出ていました。

男たちに混じって競りに参加しているのは紅一点の徳永亜紗海さん。強気の値付けで次々と競り落としていきます。

「思い通り買えた?」

そうですね。買えましたよ、今日は。

その成果を見せてもらいます。

今日のトップ。一番いいやつ。ボタンエビ。

生食用のエビの王様「ボタンエビ」。北海道産の特大です。

角が生えたような殻の「オニエビ」。甘みが強いといいます。

食感の良い刺身に向いた「シマエビ」などなど、有限会社徳永水産はエビ専門の仲卸なのです。

それだけにエビの目利きには絶対の自信を持っています。

一番状態がいいのが、こういう感じ。透明感があるような状態。鮮度が落ちているのがこの状態。ちょっと白っぽい。

頭の透明感で鮮度を見極めるそうです。

有限会社徳永水産の社長は徳永亜紗海さんの父、文夫さん。経理を担当するのは母の智子さんという家族経営の零細企業です。

そんな有限会社徳永水産が2016年の夏に得意先に送ったハガキには移転とともに閉店すると書かれていました。

ずいぶん家族で話し合ったけど、これからの、この業界は厳しい。そんな中で豊洲に移転しても経費もいっぱいかかるし、僕が引退して子供たちに店を残しても、これから先うまくいくとは限らない。

移転のために活海老用の水槽や冷蔵庫を買い換えれば少なくても1,000万円は掛かると見積もっていました。それが負担となったのです。

実は移転が決まってから資金力の乏しい仲卸を中心に、この5年だけでも約140社が閉店しています。

有限会社徳永水産も従業員を10人から6人に減らし、廃業の準備を進めていました。

深夜3時に築地に来て昼の1時に帰宅する。そんな家族3人で続けてきた日常も間もなく終わろうとしていたのです。

徳永亜紗海さんは子供の頃から文夫さんに連れられ、よく築地に来ていたといいます。

16年前、文夫さんが独立して店を構えると時間を見つけ手伝ってきました。そして10年前に有限会社徳永水産に入社。

やりたいようにやらせてもらったので恵まれていたとは思う。楽しいですよ。競りが一番楽しい。競りをやらせてもらえたのが一番良かった。

「娘さんと一緒にできたよかったですか?」

幸せでしたよ。一緒に仕事ができるなんて、これっぽっちも思っていなかったので。

しかし移転が延期になったことで9月に店を閉める予定が狂ってしまいました。

本当にいいものを置いているので、店をのぞけば今日もいいものが入っていると思って仕入れられるので、できれば続けてもらいたい。

徳永文夫社長は

移転が決まるまでやってくれって、お客さんに言われたもんだから、やめるにやめられなくなった。

徳永文夫社長、いつまで店を続けていいものか途方に暮れることに。

豊洲市場への移転

11月中旬。豊洲市場への移転で新たな発表が。

安全性の確認を取るため移転は早くても1年先。場合によっては数年後になるというのです。

12月中旬、徳永亜紗海さん、築地で働く先輩に相談を持ちかけました。

いろいろな弊害が出ているよね。移転で。独立した時から、お母さんもお父さんも、すごく苦労しているのを見ているから、まだ高校生か。

人生タイミングだなっていうのは今回のことですごく思った。ついにやめちゃうんだって思ったけど、でも延期してまだやっている。内心、延期してくれて半分良かったかな.

俺の本音は店をやってほしい。とことん応援する。

苦労するだろうけど、もしやるって言うと、お父さん、お母さんは「ばかやろう無理だよ」と言いながらもうれしいと思う。

私ががむしゃらに頑張ったら応援はしてくれると思う。うれしいと思ってくれるだろうし。

移転の時期は分からなくても築地にいる間は店を続けたい。そんな思いのようです。

想い

市場は今日も動いています。徳永亜紗海さん、自分の想いを両親に伝えることにしました。

お母さんは移転まで頑張れるの?

頑張るしかないんじゃないの。

早くて1年、遅ければ2年以上かかるという話があるじゃない。

亜紗海次第じゃないの?一生懸命やるならサポートするけど。

やっていきたいなって思っている。

徳永亜紗海さんの覚悟が店の将来を決めます。

娘が本気でやりたいって言うんだったら、やってほしいとも思う。本人次第ですよ。

徳永亜紗海さん、「豊洲移転後も店を続けたい」。そんな思いも芽生え始めていました。

株式会社プレコエフユニット

築地市場、午前2時。

仲卸が軒を連ねる一角に揃いの赤いジャンパーを着た人が集まっていました。

経営理念の唱和をお願いします。

全員で経営理念の唱和。築地ではあまり見かけない光景です。

有限会社嘉徳という仲卸は廃業を考えていました。それを2年前に買い取ったのは株式会社プレコエフユニットという食品卸の会社です。

これまでの築地のやり方を打ち破り、25%も売り上げをアップさせました。

多くの仲卸は常連客を待つだけでしたが、積極的にお客様を呼び込みます。

通常、ケース単位で売る商品も1個から販売。徹底したお客様目線が人気のヒミツです。

加工センター

最大の特徴は築地から車で20分ほどの施設。

深夜1時、FAXが届きました。それを受け取り席に戻ると、またもFAXが。次々と届きます。一体何なのか?

お寿司屋さんからの注文。活け〆のヒラメをおろしで、カンパチの5枚おろし。

他にも、コハダをおろすなど細かな注文が入っていました。

加工してくださいという依頼は結構くる。一晩に200件くらい。

ここは加工センター。お客様の注文に応じて魚を捌いているのです。

個人の飲食店では魚をまるごと仕入れても使い切れないことがあります。また捌く手間を省きたいという要望も多いといいます。そうした声をいち早くキャッチし、これまでの築地にはなかったサービスを導入したのです。

タイの切り身なら皮付きと皮なしを用意。

寿司屋は皮付きの方が使いやすい。皮をつけたままだと色が変わらず持ちがいい。皮なしは、このまま刺身で。

鮮魚事業

実は株式会社プレコエフユニット、もともと肉の加工と配送で成長してきました。契約店舗数は約1万8,500店を超えます。

そのノウハウを持って鮮魚事業に参入してきたのです。

鮮魚営業担当の遠藤伸次さんは、築地で働いていた魚のプロ。肉の契約をしている店に今は魚も勧めて回っています。

築地に店舗を構えてやっているんですよ。

築地は僕も付き合いがあるから、違うところで買っているのがばれると、いろいろあるじゃないですか。

このお店は自ら築地に出向いて魚を仕入れています。しかし豊洲への移転が株式会社プレコエフユニットにとって追い風になっていました。

築地もちょっと遠くなったりする。そういうことも考えて周りとは話していた時だったので。

築地市場からわずか2キロ余りの豊洲市場。しかし買い出しの不便さが指摘されていました。周りを海に囲まれていて交通アクセスが悪いためです。

これが株式会社プレコエフユニットにとっては自社の物流網を生かせるチャンスでした。

そこで水産仲卸売場棟に隣接した建物に、これまでの加工センターの3倍のスペースを確保していました。その矢先に移転が延期となったのです。

社員総会

11月20日、株式会社プレコホールディングの社員総会が開かれていました。

町の小さな鶏肉店から会社を急成長させた髙波幸夫社長。

全社員を前に危機感をあらわに。

豊洲市場ですね。本来であれば、もうすでに移転していたはず。残念ながら延期してしまって、少し苦慮している。

緊急会議

12月7日、株式会社プレコの本社では鮮魚部門の責任者を呼んで緊急会議が開かれました。

豊洲に変わる新たな加工センターをどうするか話し合うためです。

豊洲移転が1年先ならまだいいけど、2年か3年か分からない状況の中では、別の加工センターを仮なのか、本腰を入れて造るのか、どちらかを選択しなくちゃいけない。

新施設担当の水口透さんは、

取り急ぎ、ここ1~2年をしのがないといけない。

売り上げ拡大を止めたら社員のモチベーションに関わる。

実はオープンに向けて豊洲市場内にある店舗の整備をほとんど終えていました。

こちらが豊洲市場内の店舗。活魚の水槽を設置しています。通りかかるお客様から泳いでいる魚が見える。

冷蔵庫を買って置いたわけではなくプレハブ型の冷蔵庫を造った。

98インチのモニターを始め、豊洲移転とともにスタートダッシュをかけるべく、この店舗だけでも約5,000万円を投資していました。

その上、鮮魚事業拡大の要と考えていた加工センターまで使えなくなったのです。

加工センター

東京・江東区にある建築中のビル。

社長の命を受け、新施設担当の水口透さんが、ここを新たな加工センターとして使えないか下見に来ていました。

約100坪。広さは十分です。しかし、

配送エリアは向こう。こっちにはほとんどない。

顧客が多い都心部からは遠くなってしまうため物流の効率を考え決定を見送ることに。

配送量もどんどん拡大していかなきゃいけない。豊洲への移転が延期になったことで我々は止まるわけにはいかない。

移転の時期が見えないまま、物件探しは続きます。

シーフードショー

豊洲市場の会場予定日だった11月7日、アメリカ・ロサンゼルスに築地の仲卸、株式会社山治の山崎康弘社長の姿がありました。

現地で開かれていたシーフードショーに参加するためです。

アメリカでの寿司人気の高まりを受け、多くの水産会社が自慢の魚を売り込みに来ていました。

山崎康弘社長も築地で買い付けた魚を空輸。鮮魚セットとして売り出そうとしていたのです。とびきりの品ばかり。

鮮度いいですよね。

実は山崎康弘社長、20年前から海外に販路を求めてきました。現在12カ国に輸出。

選別して、いいものだけを海外に送っている。

来場者は主にアメリカで寿司や和食の店を経営しているアジア系の人たちです。

いつ日本から送った魚ですか?

2日前です。でも鮮度は抜群です。

ロサンゼルスで働く日本人シェフの姿も。

これで1万円は安いと思います。

これは何ですか?

コショウダイ。神奈川県産です。

全然違う。今回仕入れた魚とモノが違う。

プロが見れば一目瞭然。

しかし、ここでも話題はあのことに・・・。

お客さんにもいますよ。「築地はいつ移るんだ?」って。

毎日ヤフーニュースでトップ記事でしょ。

僕らも見ます。この間は水銀出たとか。

よく知っていますね。

移転問題はアメリカでもついてまわります。

海外販売

翌日、いまロサンゼルスで人気だという1軒のカフェを訪れました。サンドイッチや豊富な惣菜が並んでいます。

特に魚を使った前菜が評判のお店。世界中から魚介類を取り寄せています。

山崎康弘社長、これを目当てにやってきたのです。

うまい。日本のイワシだ。オリーブオイルに負けていない。

実は店のオーナー、トラヴィスさんは数年前から株式会社山治を通じて築地の魚を買っています。

山崎さんのイワシが一番だね。

この日のイワシは山崎康弘社長が厳選して送った北海道釧路産のマイワシでした。

山崎康弘社長の目利きを信頼しているトラヴィスさん、今が旬の魚をもっと欲しいという注文です。

今の旬はサヨリとか。

サヨリ?いいね。試してみたいな、送って。

品質がいいので日本から魚をたくさん仕入れるようになりました。わたしにとっての築地は、むしろ「人」ですね。山崎さんのような信頼できる築地の人との関係がとても大切だと思っています。

移転問題で悩んでいた山崎康弘社長にとって、何よりの言葉でした。

築地魚河岸

11月19日、築地市場と目と鼻の先にある築地魚河岸がオープンの日を迎えました。

ここでの商売のやり方に悩んでいた山崎康弘社長。とにかく良い品を買い付けて並べ、値段を付けていくことにしました。

手探りの中のスタート。

しかし、山崎康弘社長が抱いていた不安は的中してしまいます。築地市場に買い出しに来たついでに覗いていく人はいるものの、人影はまばら。ほとんどが素通りです。

しかし、これがとんでもないことになっていくのです。

オープン直後、閑散としていた売場が、人で埋め尽くされるほどの賑わいに。

実は築地市場とは違い、この施設では午前9時を過ぎると一般の人達も商品を買うことができるのです。

目利きのプロ、仲卸から質の良い魚を直接安く買えるとあって多くの人が買い物を楽しんでいました。

株式会社山治の前では、山崎康弘社長自ら店頭に立ち、魚を売っていました。

一般の人でも魚を買いやすいよう加工場も設置。築地市場の中の店と差別化を図っていました。

これまでやったことがない切り身の販売も開始。

お客様の立場に立って魚を売る。商いの原点に立ち返ることで不安の中にいた山崎康弘社長も少し吹っ切れたようです。

移転延期は想定外、この先もどうなるか分かりませんが、得るものもあったようです。

市場は何をするべきか、何があるから、人・物・金が集まるのか、それをすごく考えさせられた1年。いい市場つくりたい。子供や孫にもいい市場残してくれて、ありがとうって。それとあとプライド。

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カテゴリー:ビジネス関連
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