[WBS] 「戦争体験者の声」を若者に・・・なぜヤフーが戦争を伝える!?

ワールドビジネスサテライト(WBS)

太平洋戦争の終結から73年です。

平成最後の終戦の日となった8月15日、都内で行われた全国戦没者追悼式ではおよそ7,000人が参列し平和への祈りを捧げました。

戦争の体験を伝える世代が年々減っていく中、未来へその記憶を残そうとする取り組みを取材しました。

スポンサーリンク

ヤフー株式会社

8月15日、ヤフー本社に会社見学に訪れた高校生。

ある展示物の前に案内されました。

きょうちょうど終戦の日。終戦の年は知っている?

熱心に耳を傾ける高校生。

2年前からヤフーはこの時期に戦争に関する展示をしています。

今年は1945年、太平洋戦争中に発行された新聞記事を集めました。

戦時中の報道姿勢はどんなものだったか伝えるためです。

見学に来た高校生は、

新聞は統制があった事実を証明している。こういうのもちゃんと残していかないと・・・

宮本聖二さん

この企画を担当しているのがヤフーの宮本聖二さん。

元々NHKで戦争に関する番組を制作していました。

直接、戦争体験者の言葉を聞く機会が失われているので、戦争に関する記録を正しく集めて若い人に、未来に伝えることが大きな目的。

ほかにも戦争の資料を公開するサイトを運営しています。

日本が受けた空襲の情報や戦争体験者のインタビュー動画。

これらは宮本さんを中心としたチームで制作しています。

石山美江子さん

この日、宮本さんたちが戦争体験者の話を聞くため訪れたのは埼玉県熊谷市です。

訪ねたのは石山美江子さん(85歳)。

終戦当時12歳の女学生でした。

これが私ですね。

熊谷市は終戦直前に最後の空襲にあった地域の一つです。

8月15日の未明にかけて数十機のB-29が房総半島付近から侵入、焼夷弾が降り注ぎ266人が犠牲になりました。

宮本さんがインタビューを任せたのは部下の武舎巧真さん(31歳)。

15日の状況はどうだったか?

警報が鳴ったと思ったら真昼のような明るさで焼夷弾がどんどん落ちて。

逃げるときに焼夷弾が落ちるとどんどん火もついていく。それを避けていく。

人のことをかわいそうだなと思っても助けられない。

インタビューは初めてだという武舎さん、この企画に携わるまで戦争のことにはほとんど関心がなかったといいます。

自分自身が体験していないからこそ話を聞くと悲惨さは身にしみるし、戦争は絶対にあってはならないとあらためて思う。

戦争取材歴が長いので気付かないところも聞いてくれる。

宮本さんは若者に伝えるためには若い人の視点が重要だと考えています。

こうした視点から生まれたのがSNS用の動画です。

再生回数は100万回。ヤフーの他の動画と比べてもかなり多い数字です。

國府田まきさん

実際に動画を見た若者はどう感じているのでしょうか?

論文を書くために活用しているという大学院生の國府田まきさん(24歳)は、

分かりやすさ、気軽に見られる面では大きい。

ネットやSNSはコメントが見られる。他の人がどう考えているのか見られるのは大きい。

一方で戦争の情報の共有には抵抗も感じています。

戦争のことを載せているんだって1回言われたことが。

戦争に関して関心がないんだというのが衝撃的だったので戦争の記事をシェアしたことでどう思われるかは気になる。

いま宮本さんらのサイトの閲覧者のうち若者は1割ほど。

より多くの若い世代に戦争で起きたことを伝えたいといいます。

戦争がない状態を守るってみんなで努力していかないといけない。

それ(戦争)をテーマにコンテンツを出していくのは重要だと思っている。

スポンサーリンク