[WBS]【イノベンチャーズ列伝】どこでも「水を再生」!

ワールドビジネスサテライト(WBS)

相内優香キャスター、

複数のベンチャー企業がオフィスを構えている場所です。

ありました。オフィスの真ん中にシャワーがあります。

水圧も比較的しっかりしています。

海外出張帰りの人が使うというこのシャワー。

まわりを一周してみると水道管や排水管がどこにも見当たらない。

しかも動きます。

床には配管がありません。

実は使っている水はタンクに入った20リットルだけ。

浄化して使いまわしているのです。

浄化した水は、

しっかりと透明ですね。においは・・・無臭です。

実際にシャワーを利用した人は、

普通のシャワーと変わらない。シャワーの勢いも。気持ちよかった。

使う水は通常の20分の1、これで世界の水問題に挑むベンチャーとは?

WOTA株式会社

あのシャワーを使ったベンチャー企業が「WOTA」。

ここが開発拠点です。

彼が北川力CEO(30歳)。

浄水フィルターとある装置を組み合わせて水再生のシステムを開発しました。

フィルターにそれぞれセンサーが付いていて、水がきれいになっているかモニタリングしている。

WOTAのシステムでは異なる機能を持ったフィルターとその前後にセンサーを配置します。

例えばお茶を捨てる場合、大きいゴミは入っていないとセンサーが感知し1つ目のフィルターを使わないと判断。ほかのフィルターで汚れを取り、きれいにな水に再生します。

一方、泥の付いた手を洗った場合は1つ目のフィルターを使って泥を取る。2つ目は使わずに水を浄化します。

このように水の汚れ方に応じてフィルターを自動的に使い分ける仕組みで通常なら3日しか持たないフィルターの寿命を1ヶ月以上に伸ばせます。

すると様々な用途が生まれます。

防災、オフィスでの需要、アウトドアやキャンプ。人がいるところであればどこでも需要は生まれる。

このシステムを2019年をめどに量産を始める計画です。

将来は水不足に悩む世界の国々に展開したいといいます。

北川CEO

高等専門学校から水の研究を続ける北川氏。

企業へとつながる原体験がありました。

東日本大震災で1週間断水を経験した。

当時大学生だった北川さん、自宅に戻ってみると・・・

「あれっ!水が出ない!」

それから断水は1週間近く続きました。

「これもう1回穿くしかないか。」

シャワーの代わりにウエットティッシュで体をふく日々。

「水道の研究者が水に困る日が来るなんて・・・」

そこへ待ちに待った給水のアナウンス。

しかし・・

「うわっすごい行列!」

「すいません給水は終わりです。」

「せめてこの子の体だけでも洗ってあげたいんだけど。」

やっぱり大きなインフラは止まると影響が大きい。代わりになる仕組みが必要なんだ・・・

水道はネットワークの一部が壊れると全部がダメになってしまう。個人が自分たちで管理できるインフラになるといい。

そして2014年に起業。水再生のシステム開発を進めました。

2016年の熊本地震ではトラックに簡易シャワーを設置し断水した避難所に駆けつけました。

一番「シャワーを浴びたい」と言ったのが子供のいるお母さん。非常に喜んでくれて、その光景がモチベーションになっている。

株式会社LIFULL

そして今、新たなプロジェクトへと動き出しました。

訪ねた先は不動産サイトなどを運営するライフル。

そこで北川氏が見せたものは水や電気などのあらゆるインフラを家単位で完結させる未来のコンセプトハウス。

社内で実験しているもので洗濯機の水循環がある。

ライフルの担当者は、

それ最高!いける?

北川氏は近い将来、ライフルなどの協力を得ながらこの「未来の家」を実用化し、家単位で「水を使い回す」ライフスタイルを世の中に提案しようとしているのです。

生活に関わる水すべてを家の中で完結できるのが最終ゴール。「砂漠でも宇宙でも住める」ということをやりたい。